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女峰山

山行日
    2005年11月13日   晴れ  単独

コース 詳細はこちら
    寂光滝駐車場→ニ荒山神社→黒岩→唐沢小屋→女峰山→唐沢小屋→志津方面分岐→寂光滝駐車場

 先日の8日に日光白根山を歩き、前白根山と五色山の稜線から雄大な女峰山を眺めた。見て良し、歩いて良しの女峰山で、ついその気にさせらてしまう山である。昨年の秋に寂光滝駐車場から山頂を目指し、ニ荒山神社に下った。今回は見通しの利く尾根すじ登って、左回りで寂光滝へ下る。いやな路上歩きを最初にしてしまおうと、夜星を見ながらヘッドランプで寂光滝駐車場を5:00スタートする。20分も歩くと、外灯の灯りでランプは不用となる、R120を少し歩いてニ荒山神社の西参道へ入る。通りかかったガードマンに行者堂への道を尋ね確認する、行者堂着、5:50。

 ほぼ夏山スタイルで、下足(ウオーキング用)を上履き(登靴)に替え、パンを1個食べて、丁度6:00出発、行者堂左手の登山道に入る。入口には、看板があり、“登山口から頂上まで標高差1700mあり、山道の距離も長く・・・・”と書かれていた。正確には西参道の所で620m、山頂が2483mであるから、1862mとなる。いきなり薄暗い杉森を急登し、10分ほどで尾根に出る。樹床の黄葉したコアジサイを見ながら緩やかに登り一旦林道に出る、6:21、前回はこの林道を下っている。また樹林に入り、ジグザグしながら進むと、間もなく日の出をむかえ、森の中に赤い光の線が走った。6:30、殺生禁断碑の脇を通り、ヤマツツジの群落に入る。朝の淡い光が目指す女峰山を染めていた、登山道は霜柱が4,5cmに成長したV字道となる。
  
 杉森の中に朝日が差し込む                朝日は目指す女峰山一帯を薄赤く染める

  
 南の鳴虫山方面                       日光市内と大谷川

 6:58、稚児ケ墓という所を過ぎ笹の原に入り展望が開け、水場の道標に出る7:22。南に鳴虫山、東寄りに大谷川の流れと日光市内が広がる。7:38、雑木林の中の“水呑”という石碑の脇を通り、7:46、白樺金剛(意味?)というカラマツ林を抜け、明るい落葉樹に変り勾配を増す、7:55〜8:05小休止。ここを出て間もなく、西の尾根が合流して、登山道は右に曲がる、8:15。溶岩の流れた尾根だろうか、火成岩が雑木の間に点在してくる。

 右手に雲竜渓谷を介して、赤薙山が大きく裾野を延ばし、霧降高原まで見えてくる。左手西方向は、迫ってくるもう1本の尾根が男体山を隠そうとしている。8:36、八風と書かれた溶岩の丘に出る、正面に白衣を纏った女峰山が、切り立った斜面をこちらに向け、いかにも立ちはだかっているようだ。稜線のちょっと下のガレ場を横切る所で、若い男性に会う、「昨晩は唐沢小屋に泊まり、下ってきた、思いのほか雪が多く引き返した」という。笹道となり、ほどなく黒岩に出る、8:50小休止。
  
 カラマツの紅葉が残る斜面から男体山、水場分岐付近   火成岩が点在してくる

  
 大きな沢(雲竜渓谷)を介して赤薙山          同所より男体山

  
 白衣を纏った女峰山を正面に               男体山は西の尾根に隠れようとしている

 今回左回りにしたのは、ここの景観に惹かれたからだ。昨秋はここで丁度ガスが舞い上がり、下の方まで見通すことは出来なかった。今回は、険しい山頂部を眺め、止め処なく繰り返される崩落の音が深い谷に響く、ピシッピシッと高い銃声のようだ。そして、穏やかな裾野の素晴らしさを目に焼付けた、春芽吹きの頃は? 課題をかかえて、5,6cmの積雪の中コメツガの森に入る。
  
  黒岩から前女峰の南壁                   同、手前赤薙山と左が一里ケ曽根


  黒岩のパノラマ画像

  
  前女峰の南の大きく崩落している壁          赤薙山、こちらも崩落が進んでいる

 ここから急斜面となり、笹の上に積もった雪に気をとられながら、小木と根っ子を掴んで高度を上げていく。間もなく赤薙山と同高度と思われる所に出る、2000m位かな、積雪も若干増してくる、幼木を掴むと積もった雪が頭に落ちてくる、ヘッドは手ぬぐいを巻いただけなのでこれが冷たい。ここを抜け緩やかになり、このコース唯一の鎖場を通り、再びコメツガの樹林帯に入る。樹林帯の中を、時々、変化していく左右の山並みを見ながらしばらく進むと、箱石金剛と書かれた道標のあるコメツガの美林に出る、9:50。
  
 女峰山、左が多分目指す山頂と思う           積雪も若干増した

  
  笹の斜面から再び男体山が姿を現す          このコース唯一の鎖場を通過

  
 コメツガの樹林から赤薙山                 コメツガの森に残るナナカマドの赤い実

  
  形を変えていく女峰の山頂部               コメツガの美林、箱石金剛(竜巻山2224m)

 箱石金剛から北向きに登山道は変り、素晴らしい西側の山並が姿を現す。男体山、大真名子山、小真名子山、そしてこの山の間に先日歩いた日光白根山が、今日は真っ白に見える、多分一昨日降ったのだろう、北アルプスの山を見ているようだ。木々の間から、変化していく山々を撮りながら、唐沢小屋も近い、山頂もあとわずか、ゆっくり情景を楽しみながら、味わいながら進む、べりーぐっどだね。
  
 大真名子山と小真名子山の間に日光白根山        帝釈山、女峰山の山頂部も正面に


  この景色がいい、男体山、大真名子山、小真名子山、日光白根山

  
  こんな感じの写真が好きで                アップでもう1枚、日光白根が白いね

  
  帝釈山、女峰山、こんな感じの写真も好きで      男体山、大真名子山

  
 雪の積もったガレ場を渡る                 同所より男体山、大真名子山

 コメツガの樹林帯を出て、雪の積もったガレ場を渡ると人声が聞こえた、唐沢小屋到着である、10:25。5人のグループが山頂に向けて出発するところだった。「もう、数人向った・・・・」と言っていた。小屋付近の積雪は10cm未満、先ほど会った青年の話とちょっと違う、これから上の積雪は、今の時期それほど増えるとは思わない。ガレ場もあることだし、念のためアイゼンを付けた方が歩きやすいかな、邪魔なら外せばよい、ということで装着、小休止して10:35山頂に向う。
  
 人声を感じたと思うや                    もうそこは唐沢小屋だった

  
  小屋の西にある石像と祠                  山頂直下から日光白根山、手前は小真名子山

 樹林を抜け、ガレ場を渡って、最後の一踏ん張り、アイゼンは少々邪魔だったが、長いコースのとりあえずゴールである、着いた11:13。先客は先ほどの5人と他1名、眺める景色は天下一品、口も出ない感動の一瞬。うっすらと頂いた雪、真っ白く染った日光白根山、連なる山々の素晴らしいこと。今日、日光白根山から女峰山はどう見えるだろう、10cmほどの雪が白く見えるだろうか、あれこれ答えのない想像が走る。真っ青な青空の下、見入る景色にゆったりとした時間が流れていく、一片の雲がわいて形を変えながら東に流れて行った。一人下って行った、道中長いことだ、私もそろそろ下ろう、11:40邪魔なアイゼンを外し山頂をあとにする。
  
 女峰山の山頂、2483m                 西側、帝釈山と左小真名子山、奥に日光白根山


   山頂からパノラマ画像、左から男体山、大真名子山、小真名子山、帝釈山、奥に日光白根山

  
帝釈山の右に尾瀬の山が霞む、至仏山、燧ケ岳      岩場を入れて日光白根山をもう1枚

  
 三角点のある東側のピーク、一里ケ曽根、赤薙山、背景は鶏頂山方面         同アップ

 12:03、唐沢小屋着、ベストを脱ぐ、樹林帯の急坂を下り水場へ、ここの水はおいしい。ガレ場を渡り沢に沿って下る、雪も徐々に少なくなり、登山道が泥濘んできた、スリップ注意である。振り返っては、時々見える山頂部を眺め、余韻を噛みしめながらまた下る、12:59志津方面への分岐点にさしかかる、もうここまで下ると雪はない。
  
 山頂部を見上げてまた下る                 水場、ここの水はおいしいよ

  
 ガレ場を渡って右岸を一直線に下る            山頂部もこのコース見納め


  樹林帯から男体山、大真名子山、小真名子山

  
 志津方面への分岐点                   沢を渡って対岸から石仏と大真名子山

 沢を渡って対岸へ、若干トラバース気味に2,3ヶ所小さい沢を渡り、カラマツの林に入る。樹床一面に笹が生え、この中を掻き分けていく、目印はカラマツに打たれた赤い○、若干低い笹の道、眺望もない、芽吹き、紅葉の時期なら良いだろうが、よほど冬枯れの景色が好きでないと距離に参ってしまう。延々と続く林を抜け、広葉樹の小さい尾根を下る、真っ赤な紅葉が夕日をあびて輝いている、残り物とは思われない、見惚れて小休止。深い落ち葉の積もった急坂を下り、右手に寂光滝を見ると今日の終着である、14:44着。
  
  延々と続くカラマツと笹の道                左寂光滝、右裏見滝分岐点、カラマツ林の真っ只中

  
                 紅葉の残る斜面、左メグスリの木と右カエデ

  
  最後は、深い落ち葉の急坂を下る            寂光滝を見てスタート地点に戻る

 総所要時間は、9時間44分であった。ちょっとコースは長いが見所も多い、標高差と距離には唐沢小屋1泊も楽しいかな。女峰山は見て良し、歩いて良し、志津林道利用の場合は5時間から大真名子、小真名子、帝釈山を越えて7時間程度、下から歩くも良し、お薦めの山ですね。



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