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会津駒ケ岳 +南郷村の高清水自然公園のヒメサユリ

  
山行日
    2004年6月14日   晴れ    単独

コース 詳細はこちら
    檜枝岐村営中土合駐車場→会津駒登山口→駒ノ小屋→駒ケ岳→中門岳→駒ケ岳→駒ノ小屋→
    大津岐峠→キリンテ→駐車場

 1981年7月10日に初めて歩き、小屋周辺の湿原の花に感動し、山頂から富士山を見てビックリ、あれから23年の歳月が流れた。今回は会津駒ケ岳か燧ケ岳と思い出かけたが、福島県に入り満天の星を見て自然と駒ケ岳となった。檜枝岐集落の中心部からキリンテ寄りに、中土合駐車場がある、ここを今回の出発点とする。駐車場は国道から山に入った所にもあるが、周回コースを考え、ちょと離れた駐車場とした。

 4:05、早朝の中心街を歩く、お墓と人家が交互に並ぶ、板倉、六地蔵、路傍の大樹と独特の文化を横目で追いながら、駒ケ岳を水源とする滝沢を渡り国道脇にある登山口に出る、4:26。沢に沿って7,8分歩くと、近道の標識がありヤマツツジの咲く小道に入る。4人のグループの先に出る、駒ケ岳から中門岳を往復すると言っていた。再び林道に出ると間もなく駐車場であった、4台、コーナーを曲がると路肩に2台、準備中の人が多かった。4:51木製の立派な階段があり、会津駒ケ岳滝沢登山口と明記してあった。

 36段の階段を上がり、カラマツの人工林へ入る。5分も歩くと、小さなしゃれた木柱の道標を見る、山頂まで4.7km、国道まで2.0kmとある。ナラ、カエデ、ブナの高木と低木のオオカメノキやタニウツギの自然林に変わっていた。登山道の傾斜はきつい、大きな栃の木のところで女性を、2分ほどあとに男性の前に出る、離れていても二人は夫婦のようだ。5:30山頂まで3.7km付近で若干勾配が緩やかになる。タムシバ、ウワミズザクラ、コシアブラといった低木が混じる、タムシバは花びらが散乱し、ウワミズザクラは満開の太い穂をなびかせていた。コシアブラはここでも悲劇的が、手足もぎ取られて枯れゆく運命のようだ、痛々しい。
  
 国道脇の登山口の看板と案内板               この階段を上がって本格的な山道へ

  
 ブナ林の中を行く                         ウワミズザクラの花

 5:44、山頂まで3.2kmの所で小休止、傍らに咲く白い気品のある花ツバメオモトを見ながら、持参したサケのむすびを2個、運動の後の食事は実においしい。立ち上がると汗ばんだ身体に冷気を感じる、このあたりから大きなシラビソが点々と目に付く。歩き出すとすぐに、ベンチのある休憩ポイントに到着、山頂まで2.9、国道まで3.8km、水場3分、避難小屋90分の標識を見て通過。かすかに聞こえてくるチャイムの音に時計を見ると丁度6:00を指していた、車の音は聞こえないのに不思議。

 水場を過ぎた付近から、ムラサキヤシオが見頃となる。紫といっても赤に近いちじれたような花形だ、アカヤシオ、シロヤシオとも似つかない。ネマガリダケを樹床に見るところで、林中の残雪が目に入った。続いて登山道にも土まみれの雪が現れる、その中で花茎を短くショウジョウバカマが咲き始めている。山頂まであと2.7kmの標識を通過する。南東方向に日光の山々が連なる、その左に那須の山になるのか山塊をなしている。右手には山頂らしきピークが樹間に見え隠れする。タムシバもやっと雪から開放され、あわてて咲き出したように見える、大きい純白な花は林中では目立つ存在だ。真っ青な空に、真っ白い枝、淡い緑、ダケカンバの幼葉も心が和む。
  
 ムラサキヤシオ                          ショウジョウバカマ、咲きたて

  
 登山道にも雪が                         急ぎ咲くタムシバ

  
 青空に映えるダケカンバの幼葉                 山頂?が顔を出す

 シラビソの樹林帯の中を、カッコーの声を聞きながら、残雪を踏みしめながら進む。樹間に燧ケ岳が現れ、やがて鋭い全容を緑の木々の間に映す。ほどなくベンチの置かれた、山頂まで1.2kmの地点に到着、6:52。張り出した尾根に三角形の屋根二つ、小屋の姿を見る、人工的なものだが自然にとけ込んでいて美しい。ベンチの脇では真っ黒い地肌の現れたところから、植物の活動がはじまっている。ワタスゲは丸っぽいた花をつけ、イワイチョウはよじれた葉を開こうとしていた。正面に見るやわらかい曲線の集合、青と緑と白の織り成す自然の美、春の息吹き、美しさと雄大さに心が洗われるようだ。
  
 オオシラビソの中の道                      燧ケ岳の山頂部を樹間に見る

  
 道は残雪の下となる                       天を刺す双耳峰、樹林に映える

  
 小屋が見えた                           駒ケ岳山頂部

  避難小屋を正面に雪田を一直線、7:10駒ノ小屋着。山頂も目の前だ、このまま直行する。大きな雪渓を登って、露出した木道を歩く。夕べの冷え込みで、露出した斜面に薄氷が張りその下をチョロチョロ雪解け水が流れる。霜の降りた木道は、滑りやすく小股で進む、移りゆく光景に、丁度いい感じ。ここで平ガ岳を至仏山と勘違いしていたことに気付く、至仏山がここから見る形が全然ちがうのである。“丸っこい”という思い込みの弱さである、ここから見る至仏山は、半月状ではない。並びも面白い、燧ケ岳、上州武尊、至仏山、景鶴山と並ぶ、7:21中門岳と駒ケ岳の分岐点到着。

 スリップ防止に桟を細かに打付けた木道を登って、あまり広くはないが、平坦な山頂に着、7:23。すばらしい展望で迎えてくれた、富士山が、日光白根山と燧ケ岳の丁度中間の低くなっているところに、今日も見える、23年前の感動が蘇る。ピカピカの会津駒ケ岳山頂パノラマガイド、という親切に傾斜までつけてセットされてた。これに沿って東側から眺めていく、東は田代山・帝釈山・台倉高山、日光連山が女峰から白根山まで続く、そして南に富士山があり、燧ケ岳、上州武尊、至仏山、景鶴山、平ガ岳が並ぶ。至仏と景鶴の間に浅間山が、平ガ岳の左に特徴ある苗場山が右には白馬三山、頚城山塊まで見える。

 更に山頂から20、30mも北側に歩くと、中ノ岳、越後駒ケ岳、下に奥只見湖、北にはこれから行く中門岳、その左右に守門岳と浅草岳、そして北東に明日行く三岩岳、その左遠方に飯豊の山々が連なって見える。これだけ遠望の利く日は一年に幾日もないだろう、満足・満足で7:45アイゼンを着けて中門岳に向かう。
  
 堂々とした燧ケ岳の全容、小屋の手前から           大きな雪田から避難小屋を見下ろす

  
 結氷の下を雪解け水が流れる                 堂々の東北の山を君臨するかの燧ケ岳

  
 燧ケ岳、上州武尊、至仏山、景鶴山              山頂への分岐


 東〜西方向のパノラマ


 西から北東の眺望、正面が中門岳


  
  山頂から燧ケ岳                        同じく平ガ岳

  
 中門岳、2つ目と3つ目の間に中門岳の大きな木柱あり  飯豊連峰遠望

  
 中ノ岳、越後駒ケ岳                     二つ目のピークから駒ケ岳(奥)

  
二つ目のピークから北側方向               2つ目と3つ目のピークの間に中門岳の大きな木柱

  
 三つ目のピークから駒ケ岳方向               同じく、燧ケ岳、上州武尊、至仏山、景鶴山

  
 駒ノ小屋の管理人の方、気はやさしくて力持ちという感じ    三岩岳山

 北側の遠望を楽しみながら雪原を独り歩く、雪の上は多少歩いた跡を感じさせるところもあるが、ほとんどない。目標は三つ目のピーク、起伏は何十メートルもないだろう、これだけ視界が利いているで心配はない。8:12、2つ目と3つ目のピークの間にある中門岳の大きな木柱の所に着。また古い話になるが、その時は高山植物を見ながらここの木道の上で昼寝をし、これから北へは行かなかった。

 ここからは、間もなく三つ目のピーク、露出した木道を歩いて池塘の周りを一周、木道もここで終わっていた、8:18着。中門岳の標識からは、木道の周りはほとんど融け、植物の活動は始まっているようだった。8:29、中門岳標識点、二つ目のピークの東側で、ガッチリした体格の人に会う、尋ねると駒ノ小屋の管理人の方だという、記念に1枚撮らしてもらう。周辺のパトロールに来たという、気はやさしくて力持ちという感じ、で頼もしそうだった。 9:00、もう一度山頂へ、小休止、眺望を脳裏に焼付けて、9:10下山する。

 小屋に立ち寄り、居合わせた5,6人の方と萬会話、アイゼンをつけたまま、9:25南下する。この稜線は結構切り立ったところがあり、岩場もある。雪庇の残っている雪渓もあり、岩場は歩きにくかったけれど安全である。雪庇を過ぎると薄紫のシラネアオイのちょっとした群生地が斜面にあった。株も大きいし花も大きいような気がする、これも好きな花だ。本尊様の日光白根山では、囲いの中でやっと紫色が確認できる程度、色々策はこうじられているようだが、厳しいようだ。燧ケ岳を正面に見て、時々振り向いて見る駒ケ岳、この稜線歩きは楽しいことだらけであった、10:38大津岐峠着。
  
 小屋からちょっと南に下がった所から燧ケ岳          雪庇の残っている雪渓

  
   シラネアオイ                         シラネアオイ

  
  大津岐峠                              大津岐峠から尾瀬の山

  
 大津岐峠から駒ケ岳                       国道脇のキリンテ側の登山口標識

 ここからは、延々と下る、下る、勾配は下りのせいか緩やかに感じ、意外に歩き易かった。12:06国道へ、直火と照り返しの射す国道を歩いて、駐車場着、12:40。これで一周の会津駒ケ岳の山行は終わった。総所要時間は、8時間35分であった。山頂付近の高山植物は、2週間ほど早いだろう。でも梅雨期の好天、○○さんの言葉を借りれば“ドッ晴れ”、ピンポイント天気、はずれてくれてありがとう。お陰様で、眺望という点ではすばらしいものを見た。特にといえば、東北に君臨する燧ケ岳の山容(ややもすると主役が燧ケ岳と錯覚する)、富士山が見えたこと、飯豊連峰遠望等など全てかな、というところ。アイゼンは持ってきて良かった、1kgが目方やお金に換算できない安心だね。


これから下は
 南郷村の高清水自然公園のヒメサユリの写真です、まだ10%程度の開花でした。
  

  

  

  


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