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赤城東西縦走
山行日
    2002年11月23,24日  1日目 晴れ(夜間 雨降りっぱなし)  2日目 曇り(里へ出るまで視界30m)

コース:渡良瀬渓谷鉄道本宿駅から赤城最高峰黒檜山を通り、利根川にかかる大正橋まで
      1.わたらせ渓谷鉄道本宿駅(R122の梨木温泉入口)
      2.関東ふれあいの道へ入る(林道へでるまで山道で、あとはアスファルト舗装)
      3.関東ふれあいの道と分かれる(ここから北面道路を除き、18まで山道&未舗装の林道)
      4.梨木牧場より梨木尾根へ
      5.茶の木畑峠
      6.おとぎの森林道分岐、ショートカットして長七郎山へ
      7.長七郎山
      8.小地蔵岳、ショートカットして鳥居峠へ
      9.鳥居峠、ショートカットして駒ケ岳登山道稜線出合へ
     10.駒ケ岳登山道稜線出合
     11.駒ケ岳
     12.黒檜山
     13.猫岩、ショートカットして赤城北面道路へ
     14.五輪峠
     15.出張峠、沼尾川にかかる橋からショートカットして大ダオへ
     16.大ダオ
     17.姥子峠
     18.県道終点
     19.大正橋(利根川)

詳細図(上の番号と対応しています)  国土地理院の1/50000地形図沼田・前橋・桐生及足利・栃木に、赤と青で追記しました 

 赤城山の山行もいろいろ楽しみ方がある、“裾野は長し 赤城山”と言われ、南部から見る赤城山の山容には裾野の広大
さを感じさせる。これを端から端まで歩いたら面白いだろうな、と思っていたが、なかなか機会がなかった。この秋、鈴ケ岳
の西からのコースを歩き、イメージ的にはつながった。あとは2日で想定した場合、どこでテントを張るか、11月に入ってから
の冷え込みが例年になく厳しく、場所と防寒着等に最後まで悩んだ。11/22、16:00頃の23,24日の天候を確認した
上でパッキングを行う、総重量17.5kg(水2.5kg、3日分の食料を含む)

 妻にスタート地点のわたらせ渓谷鉄道本宿駅まで送ってもらう。6:00、まだ明けきれない道に一歩を踏み出した。僅かな
距離差になるが、横断歩道を渡りショートカットをする。しばらく梨木温泉への道を歩いて点在する集落に入って右折すると、
関東ふれあいの道の道標がある。ここから山道に入る、老眼の進んだ私には、確証はないが時間は6:16であった。深沢の
北面の杉林を緩やかに登り、6:37舗装された林道に出た。高圧線の下を通過して少し下って牧場へ通ずる道に出、急な
登り坂となる。最奥の農家を過ぎたところで、関東ふれあいの道を左に6:59分け、少し進むと牧場である、7:08。

 ここからは地図に沿って、破線で書かれた道を歩く。地図上では梨木温泉の北側の尾根伝いに歩けば良いのであるが、
何となく道らしき痕跡がある程度で、杉・檜に覆われ、所々で寸断し、獣道も兼ねているので立ち止まっては首をかしげる。
20分も歩くと、深沢の一番奥の家の上あたりを通過する、犬には小生の歩いているのがわかるのだろう、一斉に吠える。

 まもなく、沢の音が左から聞こえてくる、1時間も歩いたろうか、一見巻き道のようなところに入り込む、明らかに沢に向かっ
て下降しており方向違いである、一直線に尾根へはい上がる。やがて右手からの道と合わさって明瞭となり、檜の樹林帯を
進み左手が開け安心するがほんの一時。1993年に歩いた時はこの辺一帯は植林したばっかりで歩きやすかった記憶に
あるが、篠竹が繁茂し完全にヤブコキである。10mばかり入ったが耐えきれず、植林の境目まで下降し斜面をトラバースして
回避した。

 8:40ジグザグしながら急登を繰り返し、カラマツの人工林に入る。樹床には30,40cmの隈笹が生えていた、腰を降ろし
小休止。直ぐ側には何やら得体の知れない真新しい糞があるではないか。ちょって手前には笹が押しつぶされたところもあ
った。早速、記念撮影をする、“いのしし”かな“熊”かな、糞と動物が一致しない、フーンと????。

 ここからしばらくすると、広葉樹に変わり、つつじをこいでヤセオネに出た、9:11。北の尾根が間近に迫っている、上の
方はガスっている。南の尾根も迫っているが、合流はまだ先のようだ。二つ目のヤセオネを通過して、また同じ糞を発見、
こちらは表面が乾いていた、9:18。

 迫っている左右の尾根になかなか合流しない、広葉樹の尾根筋をさらに20,30分進むと、9:45やっと左からの尾根と
出合い、そこには追分と書いた案内板があり、大猿登山口1時間20分、茶の木畑峠20分、500mと書かれていた。ここが
地図上では深沢の源頭となる。勾配は大分緩やかになり、隈笹の明るい尾根となり、間もなく茶の木畑峠に着いた、10:03。
  
  この糞の主は? 人間のそれより1回り太い           ヤセオネ、真上を通過

  
  追分と書かれた案内板                           茶の木畑峠

 ここまでを一つの難関と考えていたので一安心、若干疲れた感あり、小休止。予定では12:00としていたので、2時間
早いようだ。一旦はガスがかかっていた山頂部も回復の兆しが出てきた。10:08、P1466の西側を巻く登山道を進む、
間もなくおとぎの森へ続く林道が鋭角にターンするところに出る、長七郎山東の裾である。ここから一気に長七郎山山頂を
目指す、といっても背中の荷物が重いし引っかかる。木の間を左右に歩き負担を軽減しながら、一歩一歩よじ登る、最後は
つつじをコギわけ山頂へ、10:45着。

 誰もいない、小沼と大沼、地蔵岳と駒ヶ岳の間に、谷川岳と上州武尊山が真っ青なスクリーンに真っ白い頂を映していた。
パンとチョコレート、ミカンを食す、美味しい、腹ぺこだった。荒山方面はまだ雲がかかっているが急速に回復していた、右手に
浅間山が雲間に見え隠れしていた、11:00長七郎山山頂を出発。

 ちょっと下ると本日最初のハイカー3人に会う、時間的には沢山の人達が登って帰った後だったかも知れない。11:09、
コメツツジの道を歩いて小地蔵岳分岐点、隈笹の道をコギ分けて、11:14小地蔵岳山頂到着。ここから道を外し、鳥居峠
まで一気に下る、見通しは良好である。足を進めると、ないはずの道がついている、獣道ともちがいそうである、踏み跡に
沿って下る、中間地点まで下ったところで、ビジターセンターの方向を向いているのに気づき右に軌道修正、11:31予定の
鳥居峠に到着、小休止。

 鳥居峠では、教師に引率された中学生の集団が昼食中であった。この時期に学校の行事としては珍しいことだ。覚満淵
の青い水辺を1枚写す。
  
大沼の向こうに谷川岳と上州武尊山、長七郎山から       日光白根山と皇海山遠望、長七郎山から

  
    地蔵岳、長七郎山から                      覚満淵、鳥居峠より

  
  駒ヶ岳、鳥居峠より                           鳥居峠の踏み込み地点

 ここから駒ヶ岳の正規のルートに出るまでがなかなか厄介である、覚満淵へ下りて正規のルートを辿るのと、どちらが良い
かはわからないが、11:37大きな岩の間に踏み入る。枝にザックを取られ、背中を歪曲させられる、仕方なくバックして次の
場所を探してかき分ける。これの繰り返しと、数回繰り返されるアップダウン。クタクタの1時間の格闘であった。12:36、
やっと正規のルートに出る、ベンチで一休み。

 12:37登山道を駒ヶ岳へ、歩き易い。このショートカットは“急がば回れ”だったのか、反省の要あり。黒檜山からの下山者
に次々と行き会う、荷物の多さに声をかけてくる者あり、「これこれ・・・・」と説明をしたら、「明日も天気が良いそうです」と
安心する一言を残していった。12:57駒ヶ岳着、予定では14:30であるから、ほぼ順調である。大タルミ13:07、下りは
楽だ、これから黒檜山まで標高差220m、800mと書かれている。

 壊れかけた丸太の階段が、非常に負担である、足がスッと出ないのである、右足をかけて全身でよっこらしょい、となって
いる。手当たり次第つかまって、一歩一歩、また一歩、あえぎながら花見が原との合流点に13:43、黒檜大神13:46、
大洞への分岐点に荷物を置いて、13:53黒檜山山頂着。

 山頂から見る上越国境の山は疲れ切った体に、もう少しだガンバレと勇気を与えてくれた。良く考えると本日の登りは
これまでなのである、あとは下る一方である。14:00下りにかかる、気温の上昇で心配された道も滑らず順調である、
登山者に途中で1名会う、ピストンらしい、14:44猫岩着。ここから登山道を外し、北面道路の第2カーブを目指して降下
する。落ち葉と苔の下は凍結していて硬いが、登山道よりは歩きやすい感じがする。車の音を聞きながら目標地点を探る、
結果的には若干ルートを右に取りすぎて、安全柵の中間位置に下りてしまい、柵に沿って戻り14:58北面道路へ出、
15:10五輪峠着、五輪尾根へちょっと入った所でテントを設営する。
  
 日光白根山                            茂みの向こうに燧ヶ岳、こっちは昼寝をしていた人の足

 2日目
夕べは疲れていたのでしょう、6:00頃には寝てしまった。時間はわからないが雨が降りしきる音、パトカーのサイレンで目を
さました。赤城山まで夜中にパトカーがサイレンを鳴らしてやってくるのだろうか、それとも下界の音が反響して聞こえるの
だろうか。雨は一晩中降り続いたようである、5:00起床、朝食をしてパッキングを途中まで行う、雨足は小さくなった。駒ヶ
岳で会った人の話を信じれば、雨は日の出と共にあがるでしょう。再び横になり明るくなるのを待つ、6:10テント撤収行動
開始、雨はほとんど止んでいた。比較的温かい朝だ。フライシートはたっぷり水を含み、振っても水ははじけない、そのまま
ポリ袋に入れて作業終了。雨具とスパッツを着け、ザックカバーも付けて一応雨に備えた、視界は良くない。

 6:30隈笹の生い茂る登山道を進む、6:06陣笠山、2,3小さいピークを通過して6:50薬師岳1528mに到着。一面
ガスっていて何も見えない、しかし登山道を見失う心配はない。7:06出張(デバリと読む)山1475m着、雨具の上着を
脱ぐ、7:11下山にかかる。7:16出張峠着、これから沼尾川の橋まで250mあまり下る。関東ふれあいの道の丸太の
階段の道は歩きにくい、丸太が2本重なっていて、これを越えて靴を運ばなくてはならない、まるでハードル競争と同じだ。
濡れた丸太に足をかけて歩くのはそれこそ危険だ、脇の積もった枯れ葉の上を探りながら慎重に下る。沼尾川の水音が
大きくなったり小さくなったり、道と川と山の変化である、7:42沼尾川にかかる橋に到着。視界30mは、はっきり確認で
きる、隣の沢に下りて水を一口。

 7:48橋を渡ったところにある小さい尾根をはい上がり、正規の登山道までショートカットを行う。意外に斜面は急である、
真っ直ぐはとても登れない、小木につかまり、方向を定めながら高度を上げていく。幸いザックがかかるようなヤブではない。
8:00正規の登山道に飛び出す、結果的には12分であったが、要注意の箇所であった。ここからも小さな沢沿いに急登が
続く、隈笹がぼんやりと霧の中に見え、大ダオの目の前であることがわかった、大ダオ着8:29、小休止。

 8:35、視界も良くないが、計画通り荷物を置いて、鈴ケ岳を往復する。まだ今日は人に会ってない、こんな天気に登って
くる者はまずいないだろう。荷物がないと楽なものだ、疲労をあまり感じない、8:54鈴ケ岳着、静かなものだ。一回り見渡す
が、何も見えない、山頂の石碑だけがずっしりとその存在を示していた、下山にかかると登って来るではないか、1人。聞くと
地元の方のようで、このあと荒山と鍋割山に登って帰るとか、こちらもこれこれしかじか・・・・、9:13大ダオへ戻る。予定では
10:30なので、1時間ばかり時間短縮したようである。

 ここからは、最近歩いたので概略のみ書くと、9:40鍬柄山、9:55鍬柄峠、10:05姥子峠、10:27林道最奥部、
10:52六角の地蔵がある林道の交差点へ出て昼食。3台の車両が止まっていた、状況からハンターと思われる、そう思った
瞬間近くで銃声が二発聞こえた。危険防止のため、ザックカバーを外し、カウベルを鳴らしながら荒れ果てた林道を進む、
ライフルをかまえ、いのししを待ち伏せしているハンターに会う、20人ほど入っているとか。しばらく進むと、背後から爆音が
聞こえてくる、モトクロス車のお通りである、3台が会釈をして静かに通り過ぎていった。何だか哀れみを感じてしまう、都会
からわざわざここまできて走り回り、道を荒廃させる罪の意識か(?)通りがかりの者に丁寧に言葉をかけていくとはね。

 さらに林道を進むと、オフロード車のオンパレードだ、一番道を壊しているのは、この人達なのだろうが、現実問題として
どうなのか考えさせられてしまう。道は公のものである、通行しては悪いという標識のようなものはない。ナンバーは受けて
いるのだから法で認められた車両である。車が走れば道は壊れるという考え方にたてば文句を言う筋はない。ただ、特殊な
性能をもった車しか通行出来ないとなると、問題ではなかろうか。私の山歩きもオフロードみたいなものか。こんなことを考え
ながら、12:33県道終点へ到着。
  
  五輪峠                               霞む林道の六角柱の地蔵さん、後はハンターの車

 雨具のズボンとスパッツを外す、アスファルトの道を、最終目的地を目指す。ヘアピンカーブを4,5箇所ショートカットして
13:35溝呂木交差点を通過、三原田歌舞伎の開催会場と展示してある大凧を横目に14:28関越道の上を通過、15:10
最終目的の利根川にかかる大正橋に着いて、渡良瀬川から利根川まで“裾野は長し 赤城山”の東西縦走山行は終わった。

 合計所要時間は17時間50分であった。予定では大正橋着17時30分であったが、これは天候が悪く、もくもくとゴールを
目指した結果と思う。計画を達成できたという満足感と自己の体力の確認は出来た気はするが、何か物足りなさを感じる面も
あった、なぜだろうか、答えは時間が経てば出てくるでしょう。
追記するが、計画では渋川駅ゴールとなっていたが、途中から電話を入れ迎えに来てもらった関係で大正橋ゴールとした。



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