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半月山(日光)
  
山行日
    2003年2月17日    晴れ   単独

コース
    立木観音駐車場→(車道)→足尾・日光境界→狸山→中禅寺湖展望台→半月山→半月峠→狸窪→立木観音駐車場

 翌朝の好天を期待して、半月山をスノーシューハイクしようと雨中の午後車を走らせた。日足トンネルにさしかかるころ、雨は止み、山々の雪景色が目に入った。いろは坂の1/3位の所でチェーン装着、立木観音の駐車場に着いた時には男体山は夕日に染まり、山頂から幾重にも伸びる雪のラインが一際鮮やかに見えた。パッキングをして、仮眠をとるが2時間ほどで目が覚めた。ガラス越しには、立木観音が外灯で雪景色の中にライトアップされ、中宮祠の夜景、月明りに照らされた男体山等々、幻想的な雰囲気を映しだしていた。

   コースを国土地理院の1/25000電子地図 中禅寺湖に赤色で示す
  
 スノーシューを付けて、6:20立木観音駐車場を出発、中禅寺湖スカイラインを歩く。ゲートまでは除雪されていたが、ここからは冬季閉鎖中であり、スノーシューを楽しめると期待していたが、道路には意外に雪は少なくアイスバーンとなっている所が多かった。20分ほど歩くと、シートをかぶったスノーモービルが4台あり、道路をコースとして使用しているようだ。5,6カ所の吹きだまりを除いては、ここからもアイスバーンと露出した舗装面で、スノーシューで歩くには好条件ではなかった。
  
  朝日に染まる男体山、中禅寺湖スカイラインから       同じく社山、中禅寺湖スカイラインから

 7:51、日光市と足尾町の境界から山中に入る、靴跡が5mほどあったがそこで終わっていた、急斜面をスノーシューで試みるが直登出来ないので、蛇行させながら進むが効率が悪い。10分ほどでスノーシューをやめて、アイゼンとピッケルに変えた。半凍結した雪に新雪が10cmほどあり、時々ズボ足状態になるが、この方が安全かつエネルギーの消費も少ない。登山道に沿ってコースがとれれば良いが、道らしきものは見あたらない。時々、木に巻き付けられたテープや表示を見て、登山道であることで安心する。とにかく、地図上では稜線を辿れば問題はないので、考えているよりは、上へ上へと足を運ぶことを優先させた。2,3ヤセオネの吹きだまりを渡ったときは些か緊張した、8:46狸山山頂1622m着。道路から別れて、ここまで1時間弱を要したが、夏山なら30分はかかるまい。
  
  日光。足尾境界から登山道へ                    樹間から男体山を見る

  
  登山道、両サイド急斜面                      ここも、登山道、両サイド急斜面

  
  狸山山頂から半月山、右奥のピーク               男体山、狸山山頂附近

 南西に下って中禅寺湖展望台へ9:02、男体山、社山、中禅寺湖を写真に。半月山まで1.3kmの道標を見て、再び雪中の登山道へ入る。陽も上がり雪も若干ゆるんだのか、ズボッと踏み込み、思うように進まない。でも樹間に見る男体山の雄姿は変化し、丸みをもった山頂部が左側に平坦な形が伸びて、より富士山に似てきた。取り巻く光景は、独り占めするにはあまりにも惜しい、自然の景観である。急登の疲れも、絶景に見とれて忘れてしまう、コメツガの樹林帯の中の半月山山頂着、10:20。ピッケルを刺してみたが積雪はそれ以上のようだ、起伏もなく真っ白なひっそりした空間となっていた。
  
  男体山、中禅寺湖展望台より                  社山と中禅寺湖南の山々、中禅寺湖展望台より

  
 中禅寺湖と奥日光方面の山々、中禅寺湖展望台より       半月山近し

  
 男体山、半月山近し                           半月山山頂、積雪はピッケルを超えている

 ここから展望台まで登山道は、稜線直下を巻くように進むが、安全第一に稜線を歩く。南斜面は結構急で一面が白く、ちょっと恐怖感を感じる、スリップしても大事に至ることはないだろうが。小さいピークを2,3越える、場所が変われば情景も変わる、湖に浮かぶ男体山といった感じである。真正面から男体山を撮る。幾度かこのコースを通っているが、いずれも下をトラバースしているので初めて見る光景だ、とにかく綺麗だ、感動してしまう。
  
中禅寺湖に浮かぶ?男体山、半月山山頂直ぐ西より       中禅寺湖、湯元方面はけぶる、同じく

 半月山展望台着、10:35。見慣れた光景であるが、冬景色は初めてだ。どうしても男体山の方向に目が走る、龍の頭のように中禅寺湖に張り出した八丁出島、その向こうに鎮座する男体山は雄大だ。八丁出島の左に浮かぶ上野島、吹雪いて山頂を見せない奥日光の山々、社山から黒檜岳へかけての中禅寺湖南稜線の山。南西の方向には遠く皇海山から袈裟丸連峰、東は前日光の山々、静まりかえった半月山展望台の絶景である。
  
  男体山、半月山展望台より                    中禅寺湖と奥日光の山、半月山展望台より

  
 中禅寺湖南稜線の山々、手前ピークが社山               皇海山遠望、半月山展望台より

  半月山展望台の眺望を満喫して、西に稜線を下る。所々に足跡を発見、昨日踏んだものだろうか、新雪ではっきり分からないが半月峠方面から登っている証で安心材料だ。雪の斜面は登りはきついが、下りは楽だ、移りゆく光景をゆっくり眺める余裕がある。高度が下がり社山の手前の山が大きく視界に入ってきた。男体山をまた1枚、なぜか昨秋歩いた時と変わらないアングルに気付く、私の好きな光景なのである。

 11:08半月峠着、昼食を取り再びスノーシューを付けて、11:25下山開始。スノーシューでの急登は難しいのは体験できたので、下山はどうだろうか、確認する必要がある。最初は緩やかにジグザグしながら下る、この辺はあえてスノーシューでなくても良い所だ。間もなく急斜面となる、真っ直ぐ下ってみる、雪質にもよるだろうが、のめり込み転倒した、これは岩石が露出しているような所では極めて危険である。もう一度同様な所で試みる、今度は下の雪が固く、新雪でスリップして転倒、アイゼンが機能しなかったようだ。いずれにしても真っ直ぐ降下するには不向きのようだ。結局ジグザグに斜面を歩くことで、一応履いたまま歩けることはできたが、不安定さはこの上ない。

 しばらくして、急斜面の横断箇所に出た、アイゼンとピッケルの併用であれば簡単に横断出来るところであるが、難儀であった。ほぼ直線上に、一歩一歩踏みしめて、足場を確保しながら進んだ。足場の確保にピッケルは使いたいところだった。滑落すれば谷底という危険なケースもあり得る。首を時々傾げながら、12:04狸窪の林道着。
  
  社山、半月峠手前より                         男体山、半月峠手前より

  
  男体山、半月峠より                           袈裟丸連峰と皇海山を望む、半月峠より

  
   男体山、狸窪近し                              日光白根山方面はけぶる

  
  男体山、中禅寺湖湖畔砥沢附近より                  社山、同じく

  
   男体山、同じく                            社山、同じく

 登山道の分岐には半月峠1.7kmの道標があった、進行方向を見ると小屋があり遮断機がおりていた。ここまでは除雪車が入っており、所々に凍結した所もあったが、スノーシューは不用であった。湖畔から周辺の山々を見ながら、予定のコースを歩いて、12:56立木観音駐車場着。合計所要時間は6時間36分であった。今回は、眺望を堪能するのと、スノーシューを自ら体験することであったが、結局のところ、或程度の傾斜を超えると、難しいようである。比較的平坦な森林等で、軟質な雪上でのズボ足をきらった歩行には良いと思うが、素人判断であるが、ある程度の標高差のある山で、時間を気にしながら歩くには向かないような気がする。



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