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袈裟丸山前袈裟丸山、後袈裟丸山、中袈裟丸山、奥袈裟丸山、袈裟丸山
  
山行日
    2002年10月17日   晴れ   単独

コース
    折場登山口→賽ノ河原→小(袈裟)丸山→避難小屋→前袈裟丸山→後袈裟丸山→中袈裟丸山→奥袈裟丸山→袈裟丸山
    →奥袈裟丸山→中袈裟丸山→後袈裟丸山→前袈裟丸山→避難小屋→賽ノ河原→折場登山口


 袈裟丸山の山行は、'95/10/21に郡界尾根ルートで入り、奥袈裟丸山を通り、六林班峠から銀山平へ、すでに日は暮れ夜道をR122まで出て拾われた、それ以来である。古くは、'80/10/2塔之沢の林道終点(現在の塔之沢登山口?)から奥袈裟丸まで往復している。この間にルートをいろいろ変えて10回ほど足を運んでいるが、何故か山頂を目指したのは今の季節のみである。

 袈裟丸山は国土地理院が情報公開している“地図と国土の各種データの中の日本の主な山岳標高”によれば袈裟丸山1961mとあり、 三角点のある通称奥袈裟丸山1957.9mの北北西300mほどにある最高点である。ちなみに国土地理院の発行する最新版の1/25000地形図では
全体をさして袈裟丸山という表記になっている(手持ちの古い昭和53年11月30日発行では通称前袈裟丸山を袈裟丸山と明記している)。

 ところが、群馬県の自然環境課で進めている「ぐんま百名山」決定(50山)によれば、標高について原則として、「日本山岳標高一覧−1003山−」及び「群馬の山1・2・3」(県山岳連盟編)に表記されている山の標高としたが、地元では、別の山(峰)をとらえ、それを山頂としている場合には次のとおり地元を優先した。即ち、『袈裟丸山(標高一覧:1961m → 地元:1878m) 標高一覧では「奥袈裟丸山(1961m)」を袈裟丸山としているが、地元では「前袈裟丸山(1878m)」を袈裟丸山と呼んでいる。』、ということで『24 袈裟丸山  ケサマルヤマ  1,878  (勢)東村 栃木県』を袈裟丸山にしている。(注 赤字の部分は明らかに間違いであると思う)

 前置きが長くなりましたが、最高点の袈裟丸山を目指して、6:00折場登山口を出発した。すぐに2つに別れるが左に入る、一登りすると見通しの利く尾根筋に出る。朝日を浴びて前袈裟丸山山頂は明るく輝く、その下は紅葉に染まっている、丈の短い笹がジュウタンを敷き詰めたようだ。紅葉の谷には細く斜めに落ちる滝が白く線を描いている。6:22弓ノ手の尾根の樹林帯に入る、樹林帯の中は葉がほとんど落ち、秋の陽が燦々と差し込んでいる。あちこちで甲高い鹿の鳴き声がする、ピーヒョーッと。6:26ベンチのある休憩地点で木の間から赤城山の写真を撮る、賽ノ河原まで0.5km、折場登山口まで1.2kmの道標があった。ここからは、緩やかに樹床を笹で覆われたカラマツとツツジの道を進む。間もなく左手に袈裟丸山全体が見えてくる、左から前袈裟丸山、後袈裟丸山、中袈裟丸山、奥袈裟丸山である。そして左手には上信国境の山から赤城まで一望できる。

 ここから霜の降りた枯れ葉を踏んで、5,6分歩き6:38賽ノ河原についた。大きめな火成岩には小石が高く積まれケルン状に無数置かれている、これを宗教的なものととるか、遊びととるか、異様にも思えるし、敬虔的にもとれる、日本人はこういう事が好きだ。道標には、右1.5kmで寝釈迦、塔ノ沢登山口へ150分、直進方向袈裟丸山150分、折場登山口30分と書かれていた。
  
  前袈裟丸山(帰路)、弓ノ手尾根から                   その右手、弓ノ手尾根から

  
 更に右手、弓ノ手尾根から                        賽ノ河原はこの樹林帯の中

  
   賽ノ河原手前より袈裟丸山全体(帰路)           正面奥袈裟丸山、右小丸山、賽ノ河原の西より(帰路)

 賽ノ河原から7,8分緩やかな道を行くと、細かい下草の密生したカラマツの人工林に出た。カラマツの大きさは直径で10cmから25cmぐらいで、若干色づいた葉を少し残して真っ直ぐ天に向かっている。林立する木と陰、下草の薄茶色が独特の美しさを示していた、6:46。小さなピークを越えて少し下ったところに、無人の雨量観測所があったので立ち寄るが、単に何処にでもある観測施設だった。ここから30,40m下る、左手の樹林が強い朝日を横から受けて、散り残った薄黄色い紅葉が光る、これも綺麗だ。石ころの道に変わる、小石の間に積もった落葉は行き交う人の重みか粉々になっている。まだ少しずつ下っている、両脇とも低い笹が茂り白樺、ナナカマド、コメツガ、カエデ、赤松の混生林となった。6:57、周囲が開けて鞍部に出た、山頂部を真っ白に染めた富士山が奥秩父の連峰の上に見えた。二つ目の積み石を過ぎて7:11小丸山方向へ直進する、5分ほど登ると山頂だった、7:16着小休止。

 袈裟丸山山頂1.8km、賽ノ河原1.9kmと道標に書いてある。小丸山の眺望はすばらしい、袈裟丸山の連峰が一望できる、これから登る前袈裟丸から奥袈裟丸最高峰までだ。そして右手の深い餅ケ瀬の谷の向こうに小法師尾根、その奥に鋸山11峰と皇海山、日光白根山、男体山の展望だ、7:24小丸山を下る。
  
 カラマツの人工林                              カエデの紅葉

  
 カエデの紅葉                                 前袈裟丸山、小丸山から

  
皇海山と鋸山11峰、奥は日光白根山、小丸山から             正面は男体山、小丸山から

 3分ほど下ると左からの巻き道と合流して鞍部に出た、右手は深く落ち込んだ崖である、真っ赤な紅葉が黒っぽいた岩肌に似合う。左手の斜面も紅葉の錦だ、若干温かいのかな7:27。ここからほんの少し登って下り平坦な所に出ると、黄色いカマボコ型をした避難小屋とトイレがあった。それが背面の白樺林にマッチして絵になる光景だった、正面には袈裟丸山県自然環境保全地域の大きな看板があったが、これも景観を損なわないような材料と色合いの使いようだから感心する。どうやら外にコッヘルとケトルが置いてあるところを見ると宿泊しているらしい。そっとその場を過ぎる、7:32。

 ここからクマザサの露を払いながら小高い右手の山をトラバースしながら進む。ピークのわずか下で7:39、古い◇の20−14と書かれた標識を境に少し下る。ズボンが股から下はびっしょりだ、ステテコが肌に貼りついて足の負担となる。7:46平坦な笹道となる、間もなく登りにかかり急登となる、右側の崖の向こうに後袈裟丸山の山頂部を見る、写真を撮って体勢を整える。数本のロープを見ながら、8:00左尾根と合流し、視界が開けて登りが緩やかになり、山頂の近いことを感じた。立ち枯れの白骨化?した、コメツガと青空が目に飛び込んできた、美しかった。8:08前袈裟丸山頂着。

 山頂部の木の払われた面積は、以前に比べたら格段に大きくなっているが、まだ森林に取り囲まれている感じである。眺望は稜線に出た付近か、西斜面が良い。富士山と赤城山を東側から写真を撮る。ここには2つの道標があり、古い方は群馬県と書かれた支柱に、南向きに左袈裟丸山0.5km右小丸山1.5kmと書かれている。これは明らかに後袈裟丸山を袈裟丸山山頂とした証拠である。もう片方は北向きに右後袈裟丸山左賽ノ河原・避難小屋となって、支柱の切り込んだ所には前袈裟丸山と書かれたステンレス板が打ち付けられ(個人的?)ていた。あとは山頂の呼称を示す正式なものはなく、一等三角点がポイントの存在を示していた。

 8:20後袈裟丸山へ向かう。東村の掲示で“八反張の通行は危険につき禁止”となっているが、インターネット情報ではグラグラのポールはあるが注意すれば通れる、とあったのでそのようにする。山頂から2,3分下ったところに小さいガレ場がある、ここが絶好のビューポイントである。浅間山から四阿山、草津白根山、上信・上越国境の山、上州武尊山と向かう後袈裟丸山から北の連山、鋸山と皇海山、日光白根山、男体山と日光南部の山まで一望出来る。八反張の通行を心配する人もここの景色は堪能してもらいたい、双眼鏡と地図で確かめたら最高ですね、八反張を越えて8:40。
  
 小丸山鞍部の避難小屋                          白樺の向こうに小丸山(帰路)

  
サラサドウダンの紅葉(帰路)、前袈裟丸山の北東斜面より      後袈裟丸山、前袈裟丸山の北東斜面より

  
 コメツガの立ち枯れ、前袈裟丸山山頂手前          山頂部の白くなった富士山、前袈裟丸山山頂手前

  
 前袈裟丸山山頂から赤城山                      前袈裟丸山山頂西から後袈裟丸山と連峰

  
同じく、上州武尊山                              同じく上信の山々
 
  
同じく、上越の山々                            八反張のヤセオネ

 逆光の前袈裟丸山を時々振り向きながら、しばらく急登して8:50後袈裟丸山山頂に着いた。ここにも登山道に向って、東村の八反張の通行禁止の掲示があり、登山者に危険を促していた。また同じく東村の、3つの登山コースを中心とした袈裟丸山の案内板があった。また、道標は各々郡界尾根、前袈裟丸山、庚申山を示して設けてあった。またある社の登山地図でここを袈裟丸山本峰としている関係だろうか、個人的に付けたと思われる袈裟丸山1908mの表示もあった。8:55奥袈裟丸山に向かう。

 ここからがこの山行の本番である、コメツガの低木とシャクナゲコギである。踏み跡はあるにはあるが、利用する絶対数が少なく、わかりにくい所があるからだ。肝心なのは稜線に忠実に歩けば、若干アルバイトは増えるが、まず心配はない。まず次のピーク中袈裟丸山への鞍部を目指して70,80m下る、時々視界が開けて思わぬ眺望に出会うのが楽しい、鞍部9:09。鞍部に出て登りにかかるかと思いきやすぐに下がる。次の登りが中袈裟丸山への登りで後袈裟丸山から下ったのと同程度登り返すと大きなコメツガの風雪にさらされた木がある、ここが1903mで中袈裟丸山と聞いている。どなた様かがお付けになった中袈裟丸山の表示は壊れて粉々となり、中袈の2文字がコメツガの木に残っていた、山頂着9:19。

 一息ついて9:25三角点のある奥袈裟丸山を目指す。ここからは稜線に沿って少し進み、すぐに西側に回り込むようにして山頂から70,80m下って鞍部に出る。ここで注意することは、マークの紐とか踏み跡をはずさないことだ、9:33鞍部へ。そしてまた120mほど登り返すが、この間に小さいピークが複数出てくるが、巻いている場合と乗り越えている場合がある、どちらにも踏み跡がある場合もある、9:54通過するピークに着く、ミカゲの山という文字の刻み込んだ四角柱がある(三角点と間違えないこと)。続いてこのピークを30,40m下りもう一度登り返しと平坦なとなる、1分も歩けば目標の三角点のある奥袈裟丸山の山頂に着いた10:15。山頂には、大間々町諸町山歩会の方が建てた、アングルとアルミ板製の立派な標識があった、ここが三角点である。小休止して10:23隣の最高点へ向かう。

 ちょっと下るとまたミカゲの四角柱があるが、通過して少し下ると最高地点のあるピークはすぐそこだ。鞍部の出っ張っている岩を左に巻いてちょっと登れば袈裟丸山1961mのピークである。ピークは意外に狭く、コメツガ、シャクナゲ、ナナカマドに囲まれ視界はあまり取れない。折角来たのだから
コメツガの木によじ登り展望を得た、絶景かな絶景、パノラマだ。ここでは本日見てきた景色に、尾瀬の燧ヶ岳、から至仏山、笠ヶ岳まで見えていた。
特に均整のとれた燧ヶ岳の双耳峰が印象的だった、10:55帰路につく。
  
 前袈裟丸山、後袈裟丸山より                       中袈裟丸山鞍部より男体山

  
 同じく奥袈裟丸山と袈裟丸山(最高点)                 奥袈裟丸山山頂三角点

   
 奥袈裟丸山鞍部より袈裟丸山                     奥袈裟丸山鞍部より袈裟丸山

   
 シャクナゲコギの道                               袈裟丸山山頂1961m

  
 袈裟丸山山頂の樹上から皇海、鋸山」、遠方日光白根山   同じく、奥袈裟丸山(手前)

  
同じく、赤城山                               同じく、男体山

  
    同じく、燧ヶ岳                           同じく、至仏山と笠ヶ岳(左)

 11:00奥袈裟丸山への北の鞍部、11:07奥袈裟丸山、11:46中袈裟丸山、11:54後袈裟丸山の北の鞍部、12:12後袈裟丸山、小休止して12:28後袈裟丸山を下山開始、12:34〜12:36八反張、12:47前袈裟丸山、3人の家族連れに会う、12:55出発。13:25避難小屋、13:29小丸山の巻道へ入る、13:34合流、14:03賽ノ河原、14:05〜14:14見晴ヤグラで休憩、14:40折場登山口到着。

 所要時間8時間40分であった。紅葉もあと10日ぐらいは見られるだろうか、冬枯れもまた楽しからずや。

 
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