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甲武信ガ岳

山行日
    2004年5月18日    曇り時々薄日    3人

コース 詳細はこちら
    西沢渓谷入口駐車場→ヌク沢→(戸渡尾根)→木賊(トクサ)山→甲武信ガ岳→木賊(トクサ)山→(戸渡尾根)→ヌク沢→駐車場

 Mさんと花見山行の日程だけ決めあとは状況判断ということで、昨日の午後になって6候補の中から、シャクナゲの花を期待して甲武信ガ岳とした。コースとしては、昨秋歩いた、戸渡尾根コースの往復とした。記録によると往復8時間ちょっと、コースタイムは9時間10分、累計標高差1454mとなっている。明るいうちに下山できるよう、ゆとりをみて6:52駐車場を出る。

 林道を2kmほど歩きウオーミングアップ、公衆トイレを過ぎて間もなく、戸渡尾根コース入口に到着、7:17。ヌク沢出合いまでは、勾配も小さく沢沿いの数ヶ所崩れかけた道に気を配りながら進む。平行するトロッコのレール跡に興味津々、硅石運搬跡のゆがんだレール、登山道に点々で見る真っ白い硅石。ヌク沢にかかる小さい橋を渡って、急登に備え準備、8:01〜8:09。

 すっかり緑色を増した、広葉樹林の中の沢に挟まれた細い尾根を、上がって行く。ブナの大きな木が目立つ、樹床はクマザサに被われ、低木のつつじ類が間に競う。トウゴクミツバツツジの花びらが道に点々とし、山靴を誘う。両側の沢の音も道が曲がるたびに、大きくなったり小さくなったり、協奏曲を奏でる。やがて曲は終演をむかえ、静寂な森を感じさせる、振向くと樹間に霊峰富士の姿が、たなびく雲の上に浮ぶ。
  
 登山口                              ヌク沢の出合い

  
 富士山を樹間に                         若葉に映えるトウゴクミツバツツジ

 高度を稼ぎ、ミツバツツジの鮮やかな紫が、一帯の淡い新緑を染める所で、小さい涸れ沢を巻いて、硅石採掘跡へ出る、9:00。Mさんは、透明度の高い硅石を取上げ、今日の山行の証しにとザックへ。ガレ場へ出て、斜めに走る地層を眺め、木を伝って接近する。ストックを持った、ねじりハチマキ姿の鉱山学者?である。「あった!」、いきなりの声にびっくり、指差す方向には、散りゆく色あせたシャクナゲがあった。

 ここからシャクナゲの道が始まる、そばにはいつの時代のものか、小さい祠が脇に祀られていた。シャクナゲの花に見惚れて足もタジタジ、淡いピンクから咲きたての赤っぽいた花、色濃く縁取りしたような花、山間の自然の中で調和して咲く美しさ。シャクナゲの延々と続く道筋は、花々が競う天女の舞いだ、ド素人カメラがそれを追う、デジカメとインスタントカメラで、9:47徳ちゃん新道分岐着。
  
 硅石の路頭                            登山道脇の祠

  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

  
 シャクナゲの花                       シャクナゲの花

  
 シャクナゲの花                           木賊山

 ここは、コメツガの大木に囲まれた小さいピーク、登山道は右手に90度曲がり、シャクナゲの道は続く、高度を上げ鮮やかさを一段と増す。ちょっと足を進めては、カメラワーク?、シャクナゲの表情の変化にすっかり虜、時々顔を見せる富士山と木賊山、破風山、インスタントカメラは早くも使い切ってしまった、とか。Mさんは、先ほどの分岐点の辺からしきりに、「葉の大きいのがある、蕾の形も違う」、という。よく見ると白山シャクナゲが混ざっていたのである。その違いが、高度が上がるにつれて、明白になってきた。それと同時にアズマシャクナゲの木はあっても、花が少なくなってきた。これは、高度に関係なく、花のつきにムラがあるようだ。時々、富士山、木賊山、破風山を眺めては、シャクナゲの尾根道を進む、10:40コメツガの樹林帯に入り、線を引いたようにアズマシャクナゲは消えた。
  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

  


  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

  
 シャクナゲの花                      シャクナゲの花

 コメツガはやがてシラビソへと変わる、白骨化し植物の再生が営まれつつある?平坦地も通る。もう一登りしたところで、道脇の展望の利く岩場に出た。富士山を正面に、山河の雄大な景色が雲天の下に広がる、南アルプスの南部だろうか、鶏冠山の左手に残雪の峰を覗かせていた。岩間で可憐な花を発見、イワザクラとミヤマキンバイ、いずれも開花したばっかりでこれから岩場を賑わせてくれるだろう。ここから樹林帯の中を急登しガレ場の上を通過し、木賊山を緩やかに東に巻いて主稜線に合流する、12:00。右は破風山、左はすぐに木賊山である。
             
    岩場から富士山を望む                   同じく、連なる峰々

  
 曇天に浮ぶ富士山                         同じく、富士山

  
 樹林帯の平坦部で枯れ木が目立った             岩場から真下を、コメツツジが点々と

  
 イワザクラ(色がとんでしまった)                ミヤマキンバイ、と思う

 分岐点を過ぎ埼玉・山梨の県境を5分ほど進むと、木賊山山頂2469mに着く、12:08小休止。平坦な山頂に、テーブル&ベンチ一対あり、真中に三等三角点、立派な山頂の標識あり。Mさんは先ほどから周辺を見回して、それらのある県境を気にしていた。ここから北西方向に砂礫の道を下る、パッと視界が開け、正面にやっと甲武信ガ岳の山頂部を見る。その左手には国師岳、金峰山が連なり、八ヶ岳を遠望できる。国師岳と金峰山の間から、南アルプスの甲斐駒ケ岳が残雪の山頂部を覗かせる。
  
  主稜線の合流点                       木賊山山頂、シャクナゲはハクサン

  
 八ヶ岳遠望                             甲武信ガ岳

  
 ヒメイチゲ                              ミツバオウレン

 再び樹林帯を下り、甲武信小屋に12:36出て、15分ほど登り返すと甲武信ガ岳山頂部の東南の岩場に取り付き、飛び込んできた絶景に再び感動、間もなく三角点のある山頂2475mに着く、12:58。東側は雲が既に上がり、樹間からの眺望はない。東南の方向から、木賊山、富士山、国師岳と金峰山、その向こうに南アルプスが連なる、中央アルプスが右に続く。更に、八ヶ岳を遠望、その向こうに北アルプスの南部がかすかに見える、天気に恵まれれば白馬岳まも見えるのだが。更に右には、御座山、浅間山、そして稜線の北に三宝山、と大展望である。Mさん夫妻は、花に眺望に、甲武信ガ岳の山頂を脳裏に深く刻み込まれた様子、「これで4勝無敗だ、明日からまた1週間頑張ろう」、と言っていた、13:27山頂を発つ。
  
  甲武信ガ岳山頂より富士山                  南東の岩場より木賊山山頂部

  
甲武信ガ岳山頂より国師岳と金峰山              2峰の間に南アルプス仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳

  
 甲武信ガ岳山頂より八ヶ岳遠望                甲武信ガ岳山頂より御座山

 復路は往路を戻る、13:37-13:44甲武信小屋、13:58木賊山、14:10主稜線からと渡尾根コースへ、14:53-15:12樹林帯を抜けたところで休憩。15:37徳ちゃん新道分岐、16:52ヌク沢、17:38登山口、18:05駐車場着。天候はイマイチであったが、甲武信ガ岳の花と眺望を充分堪能できた。時間的には、秋に同じコースを歩いて8時間06分、今回が11時間13分と大幅に異なるが、単独行との差、休憩の取り方、ペース配分が違い比較は出来ない、それなりに充実した山行であったことには間違いは無い。

  
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