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鳴神山

2001/11/4 鳴神山へ一人で早朝出かけた。
前日の雨もあがり、星もちらほら雲の合間に見える。好天気を期待して、5時半過ぎに家を出る。群馬大学工学部付近で前を走る車に沿って道に散った真っ黄色のイチョウの葉が流れていく、ライトに照らされて、その様が面白い。梅田の二丁目で左折、2kmほど走ったところから、谷間に沿った細い道となり、うっそうとした杉林の間をカーブしながら道路は続く。

コース(赤色):国土地理院5万分の1地形図、桐生及足利に追記

6時、登山口の木品(樹徳高校大滝山荘前)に駐車して、荷物を点検して歩き出す、道は見える、大丈夫だ。すぐ竹林に入る、手入れが施されていて、なかなかいい感じの斜面なのだが、まだ薄暗くて見えない。
小道に沿った沢の音を聞きながら進む。間もなく林道に出て、杉山をグイグイと高度を上げていく。最近降った雨だろうか、林道の土が流されて石ころがゴツゴツとして軽登山靴では歩きにくい。

10分たったろうか、大滝(8m位)に出た、小滝なのだが信仰の山らしく?、不動尊が祭ってある。この辺の山は秩父中古成層のチャートを主とした硬い岩石から成っていて、大きな岩が沢筋に点々と露出している。
20分ほど歩いて林道と別れ、右岸は広葉樹林となり、木漏れ陽がさしてきた。沢の水かさもチョロチョロという感じになってきた。ふと流れの音が消えた、沢を見ると水はもう無い、大きな岩の下から湧き出た水がこの沢の出発点だろう、そして瀬を早め、滝をつくり、岩を砕いて高沢に落ち、桐生川に流れ込む訳だ。こころなしか、この辺まで来たら、顔を伝わる風に冷たさを感じる。

また、杉森に入った、カッコウソウ移植地の看板がある、かってはこの山のあちこちに自生していたそうだ、世の野草ブームとかで根こそぎ採られ、絶えてしまったらしい。近年これを惜しむ人達が、氏子に了承を得て、毎年少しずつ植え付けているそうだ。でも不心得者が後を絶たず、それを待って失敬し、持ち帰るとか。園芸店で500円も出せば帰るのだから、ここまで登ってきて、ヒヤヒヤしながら持ち帰らなきてもよいと思うがね、理解できないなあ。
 急登の杉森を過ぎ稜線に飛び出た、ここは“肩の広場”というそうだが、左は吾妻山へ続く稜線で8.4km、右は100mもよじ登れば鳴神山頂上である、直進して下れば川内地区に2.2kmで出る、大滝の登山口からは2.2kmだと書いた新しい標識があり、おまけに目覚まし時計までセットされていて正確に時を刻んでいる、7時ジャストである。また、ここには2つ小屋があり、一つは避難小屋なのだろうか、総トタン作りで入口は開放されている、もう一つは立派な建物だ。古い“小林二三雄著の群馬の山”によれば、毎年5月の第一日曜日に山開きが行われ、林産、農産物の豊作を祈念して鳴神神楽が奉納される、とある。今もこの建物を使って続いているのだろうか。

 ウインドヤッケをきて頂上を目指す、鳴神山の山頂は双耳峰で、入口に鳥居が二つある、右へ行けば東峰の桐生岳、左に行けば西峰の仁田山岳となっている、勿論、鞍部を歩いて両峰を渡ることも出来る。今日は右のルートから入る、鳥居の脇に狛犬ならぬ、テンに似たものが台座に据えられている。犬とか狐(お稲荷さん)なら解るが何かな、顔はテン、胴体も細く、尻尾も太く長い。
 この道は歩きにくい、木の葉が厚く積もり、濡れているゴツゴツした岩の急登である。真っ赤なコノテカシワの落葉が茶色のコナラの落ち葉の床の所々に見える、きれいだ、3枚ワイフへの土産に拾う。

 5分ほどで山頂に立った。4つの祠が南向きに祭られている、脇に周囲の山を示す案内板がある。北を見た、袈裟丸山と皇海山(スカイサン:深田久弥の日本百名山の一つ)が谷を介して連なっている、上の方は冬枯れとなっているが下に向かって紅葉はすばらしい、その右手には男体山(これも深田久弥の日本百名山の一つ)と女峰山、残念ながら完全に雲が取れてない。西を見るが西峰で見えない。南は桐生から伊勢崎、前橋、高崎と町並みが眼下に広がっている、その遙か南に秩父の山が大きく横たわっているが、上部はまだ雲がかかっている。足元には真っ赤に紅葉したヤシオツツジ、アブラドウダンが小生を待っていたかのように歓迎している。


 このピークからヤセオネを伝って西峰へ、ここにも2つの祠があり、同じく南を向いている、供えられたサカキがまだ新しい、青々としている、ヘイソクも真っ白だ。西が気になる、今日の山行の目的はここから赤城山の写真を撮るためだった。理由はインターネットのホームページを作成中で、鳴神山と180度反対側にある子持山(1296m)から見た赤城山の写真を使いたかった、残念であるが、本日は黒檜山に雲がかかり全体としてスカットしていない。
 ここからの赤城はシュミレーションして見たら、8峰のうち6峰が、左から鍋割山(1332m)、荒山(1572m)、長七郎山(1579m)、地蔵岳(1674m)、駒ヶ岳(1685m)、黒檜山(1828m)と前橋方面からの長い裾野の上に、低い順に並ぶのである、鈴ケ岳(1565m)と小黒檜山(1644m)は位置的に見えない。子持山からも同様6峰が右手から低い順に並ぶのと東側からでは見えない2峰も見ることが出来るのである、山並みはボコボコした感じで東のそれとは対象的な山容である。

 次の機会に撮るとして、来た道を写真を撮りながらゆっくりと、下山しよう。30分位いただろうか、7:30東峰に戻って下山開始。8時林道と合流する、広葉樹林の斜面に敷き詰められた落ち葉が、点々と白く見える。よく見るとホウの木の大きな葉が裏返しになり白く陽を浴びて輝いているのである。足元にも沢山落ちている。これもワイフに5枚拾った。

 しばらく急坂を下ると、沢グルミの落ち葉が沢山あるのに気づいた。ストックであちこちかきまわす、クルミの実が無い、先客に拾われたのか、それにしても外皮も落ちてない、きっと今年は実をつけなかったのか、野生動物が持ち去ったのだろう。ひとりで納得し先へ進む。

 滝のちょっと上で茨城から来たという人に出会う。コースと見所を問われたので、2万5千分の1の地図を広げて説明してやった、加えて、あなたが着くころには雲がとれて 360度の眺望が楽しめるでしょう、と。この通りになったかは確認の方法がありません。 滝の写真をとり、竹林にさしかかった、強い風が吹いてきた、杉木立と竹林から夕立のように滴が落ちてきた、それが日差しを浴びて輝いている、きれいだ。あわててカメラを出してシャッターを押す。後で確認したら、陽光に輝く竹林は写っていたが、落ちてくる滴は写ってなかった。文学的表現をしたら、この光景はどうなるのだろう、小生には残念だが、その言葉を持ち合わせてない。8時35分木品に下山、そのまま車を走らせて9時15分帰宅。途中バックミラーに赤城山が写っていたが、雲はとれてなかった。朝飯前の
山歩でした。

写真
    
    鳥居をくぐると大きな案内板がある                          鳴神山案内板

    
          竹林                              荒れた林道

    
      大滝 小滝なのですがなぜか大滝               広葉樹林、 冬枯れの道 岩塊、 秩父中古成層
 
    
  カッコウソウ(サクラソウの一種)復元に取り組んでいる            稜線の標識と目覚まし時計
          
    
      稜線の道標 東峰入口、テン? イヌ? キツネ?            東峰の4つの祠 東峰の道標

    
     東峰より袈裟丸山と皇海山方面                    男体山と女峰山、ともに雪で白かった

    
        東峰より南桐生市方面                               西峰の2つの祠

    
          西峰より赤城山、雲でスッキリせず              西峰より高崎・前橋市方面

コースタイム
6:13 木品発
6:28 林道の左斜面が広葉樹林帯となる
6:33 林道と分かれる
7:01 稜線に出る
7:08 鳴神山 980m 東峰着
7:30 西峰を往復して 東峰より下山
7:36 稜線分岐
8:01 林道と合流
8:36 木品着



 
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