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那須岳(朝日岳、三本槍岳)

山行日
    2003年6月7日    薄曇     単独

コース 詳細はこちら
    駐車場(那須鉱山跡)→峰ノ茶屋→朝日岳→熊見曽根→清水平→三本槍岳→清水平
    →熊見曽根→隠居倉→三斗小屋温泉→峰ノ茶屋→駐車場(那須鉱山跡)

 那須岳を最高峰まで歩くのは、’01/秋以来である、その前は’99/6/6、今回が3度目の山行である。4:35那須鉱山跡の駐車場を出発する。何の気なしに案内板を見ると、この所で茶臼岳山頂付近の噴出口から採掘した硫黄を索道で運び、精錬をしていたと書いてあった。以前、草津の万座、北海道の恵山と樽前、岩手の八幡平、で採掘跡を見たことがあったが、ここもそうなのだ、朝から一つ得したような感じ。

 丸太の階段を上がって行くと間もなく、ムラサキヤシオが出迎えてくれた。ムラサキヤシオは、アカヤシオやシロヤシオのような風格のある木には成長しないが、花は2種に見劣りはしない早春の山の中で一際目立つ綺麗な花である。鬼面山のなだらかな稜線から、ぼやっとした朝日が昇る。階段が終わると、樹木は背をすくめ、岩と砂礫の道になる、濃緑色のオンダデの若芽が道に沿って点々と目に入る。斜面には、ガンコウランの中で白いヒメイワカガミが花をつけていた、峰ノ茶屋着5:12。
  
  丸太の階段の左に茶臼岳                      ムラサキヤシオツツジ

  
  白色のヒメイワカガミ                         谷を隔てて朝日岳

 風が強い、汗ばんだ体に寒さを感じる。ちょっと後ろに鉢植えの桜の苗を背負って、三斗小屋へ行くと言っていた親子以外には、誰も見えない。稜線から茶臼岳を見上げると、ぱっくり開いた口に2本の噴煙があがっていた。恵比寿・大黒岩の東側を巻く、1ケ所谷底まで続く斜面に残雪があり、10mほどであったが踏み跡を一歩ずつ慎重に進む。鎖のガードを敷設した岩場で、朝日岳のすぐ横に顔を出した朝日に見入る。登山道は西側に回り込み鎖を伝って朝日岳の肩(1840m)に出る、山頂は肩の直ぐ上、ハイマツと低木を抜け朝日岳山頂着、5:49。
  
  茶臼岳山頂部                               コイワカガミ

  
   残雪の斜面                              鎖場(ガード)

  
  隠居倉                                   朝日岳の隣に太陽が・・・

  
  朝日岳山頂部                             朝日岳山頂

  
  茶臼岳、朝日岳山頂より                        南下を望む、下界には厚い雲

  
  三本槍岳の右に尖った旭岳が・・・・             隠居倉の西に裏那須の山、大倉・三倉山

 熊見曽根を過ぎて、清水平に下る付近からアズマシャクナゲが連続して現れる、ここのアズマシャクナゲはちょっと違う、2000m弱の寒冷地で冬の風雪に耐え抜いて種をつないでいる。どちらかというと一般的には、樹林帯の中で木洩れ日を受け、綺麗な花をつけるのであるが、背丈を低くしてハイマツに助けられて、厳しい環境を克服しているのであるから、不思議である。もちろん亜高山性のハクサンシャクナゲも数は少ないが、見受けられる。カッコーとウグイスのさえずりを聞きながら、木道をカタコトと歩き清水平着、6:33、北温泉分岐、6:43。
  
   朝日岳を背景にアズマシャクナゲ                 アップ

  
  清水平を介して三本槍岳                     三本槍岳を背景にアズマシャクナゲ

  
   清水平を見下ろす                          斜面の残雪と地塘

  
    清水平                               北温泉、赤面山方面分岐

  
    三本槍岳                              朝日岳、茶臼岳、熊見曽根

  
  ハイマツに支えられてた高嶺の花                  ムラサキヤシオ

 ここからは、いぐられた登山道となる、三本槍岳との鞍部に近づくと大きな岩がゴロゴロしているドロンコの道となる。石の上を渡り歩く時は、浮石に要注意。鞍部からは少しの間急登となる、眺望と草木を楽しみながら、ゆっくり高さをかせぐ。すると、突如珍客に会う、長さ60-70cmぐらい、太さ15-18mmの茶色の蛇のお出ましである。アオダイショウ、シマヘビ、ジムグリ、ヤマカカシ、マムシにあらず、特徴は赤っぽいた濃淡のない茶色で極端に頭が小さい、動作は早い。以前みぞれの降る尾瀬至仏山の山頂付近でも見ている。この蛇何蛇?、知っていたら教えて下さい。
後記:最強と言っても過言ではない、爬虫類や両生類のHP“じゃぷれっぷ”の管理者である星野一三雄氏に問合せたところ、高地に生息する体に斑紋のないアカジムグリとのご教授を頂きました。
  
  君の名は?、オカウナギ?、三本槍岳直下            ミネザクラ

 直下でもう一つ、花をびっしりつけたミネザクラを見た、山頂の直ぐ下の日当たりのよさそうな南斜面であった。樹高さ150cmほど、株立ちしていて小さい無数の枝に沢山花をつけている、淡いピンクの花と赤っぽいた葉、これも見事であった、三本槍岳山頂着、7:17。山頂には長いアンテナを立て、無線交信中の東京からきた男性独り。目的の山を目指して山中をさまよい、到達できずここで夜明かししたとか、マイッタネ若さかね。山頂は薄日が差し、遠望は利かないが、周辺は見える。那須の山々も私にとって未踏峰が多い、すぐ北に見える旭岳、西に見える裏那須の大倉山、三倉山など等、いつか登りたい、7:39下山開始。
  
  三本槍岳山頂、バックは裏那須の山             朝日岳、茶臼岳、三本槍岳山頂から

  
   旭岳、三本槍岳山頂から                    東の天狗馬乗山、三本槍岳山頂から

 来た道を折り返す、時々登りの人に会う、同じ言葉を受ける「何時に登った?」、7:59中ノ大倉尾根分岐、8:06清水平、8:25熊見曽根。見渡すとあっちもこっちも稜線に人・人・ひと、隠居倉方面からくる団体さんの到着を待って下る。この稜線は始めてである、朝日岳、茶臼岳の西側の深い谷を介して見る主稜線の雄大さは格別、アズマシャクナゲ、ムラサキヤシオも見頃であった、9:25三斗小屋温泉着。入浴を期待していたが、“日帰り入浴はやっておりません”の張り紙がしつこいようにベタベタと貼ってあった、隣の宿も一緒。わざわざ迂回したくやしさ、調査不足は確かだが、大きな損をした感じ。
  
  隠居倉への尾根から茶臼岳                    隠居倉への尾根から三本槍岳

  
 正面に隠居倉                             隠居倉への尾根から朝日岳

  
  ミヤマハタザオ                            隠居倉から茶臼岳

  
   隠居倉下りルート                         三斗小屋温泉の源泉

  
  ウラジロヨウラクはもう少しで開花                  コヨウラクツツジ後ろの山は裏那須

  
  ムラサキヤシオとダケカンバ                     サンカヨウ

  
     オオカメノキ                           鬼面山が見えた、駐車場はすぐそこ

 沼原の分岐で3人のGrに会う10:14、同じことを考え温泉を目指していたらしいが、峰ノ茶屋へ向かった。登山道沿いには、ムラサキヤシオ、オオカメノキ、ミツバオーレン、チゴユリ、サンカヨウが見頃であった。峰ノ茶屋、10:58、すごい賑わいだ、ざっと200人、まだまだぞくぞくとこちらへ向かっている、我輩と考えることも行動することも、一緒である、駐車場着、11:31。合計所要時間は6時間56分であった。ムラサキヤシオとアズマシャクナゲ、これは綺麗だった。那須の山並みは見慣れてしまったとは言え、男性的な火山と切り立った岩肌、緑に包まれた女性的なそれを囲む山肌からなる景観は、魅了するものがある、また来よう未踏の峰を目指して。

  
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