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仙人ケ岳(足利の山)

山行日
    2003年3月15日  曇り   2名

コース
    岩切→生満不動→熊ノ分岐→仙人岳→熊ノ分岐→猪子峠→岩切

 昨年10月末に黒斑山を歩いたM&Tさんから仙人ケ岳の同行を頼まれたが、Tさんは急な用事ができて参加できず2人だけで決行となった。天気は曇り、一時雨の予報、岩切の路肩に車を止め、8:33沢筋の道に入った。斜面の梅林はまだ花を残し、清流を走る魚影に水の温めを感じる。暫くすると砂防堰堤のところで林道は終わる、南斜面のカタクリを探すが開花はこれからのようである。M氏は、さっそうと歩き、立ち止まる私に怪訝そうな顔をしていた。山道に入り、変成岩の間を流れ落ちる水の清さに、「水が綺麗だな」を連発していた。左岸斜面前方の落ち葉にしきりに動き回る小動物を発見、動きが早い、よく見るとリスであった、ウロチョロしたあとは杉の木に登り消えた。この山でリスを見たのは初めてだ、同行のM氏は全く気づかなかった、瞬時の一コマだった。

 杉林の中の小道を歩き、小さな滝を左手に眺め、沢を幾度か渡る。草の芽もまだ小さい、ニリンソウは赤っぽいた小さい葉と米粒ほどの蕾をつけ、開花は先のよう。陽だまりのタチツボスミレはちらほら薄紫の花をつけ、流れに沿ったところどころにユリワサビが白い細かい花をつけていた。見上げれば、絡み合った藤つるのシルエットが、自然の作り出したオブッジェのようであった、9:14生満不動着、小休止。静寂な中に足元の沢音だけが、チョロチョロと聞こえる。
  
   藤つるのオブジェ作品1                        藤つるのオブジェ作品2

 生満不動を出て、間もなく金網に囲まれた廃坑をいくつか過ぎると、沢は左右に分かれ水かさが急激に減る。廃坑やら、炭焼きの釜の跡をM氏はしきりに覗く、せまってくる両岸の斜面に足元の緊張感がうかがえる。そして右岸に3つほどカタクリの花を見る、花弁は咲いたばかりでオチョコ状である、あと5,6日たてば見頃となるだろう。先ほどからポツポツと雨が落ちている、でも雨具を着けるほどではない。斜面の朽ちた杉の切り株が目立つところを過ぎる頃には、沢の水はなくなり、みちが急登となる。時々立ち止まりながらも、M氏には、想像していた“沢沿いを歩く”危険から脱した、安堵感がみえた、9:50熊ノ分岐着、小休止。
          
                   炭焼きの跡

 小さいアップダウン、落葉樹越しに見る山並みにご満喫。白っぽく薄くはがれて、幹は滑らかなリョウブの樹皮に興味津々、「これは何て木」、「リョウブといって落葉小高木で、明るい林の谷筋などに多く、非常に荒地に強い植物だ」、と話すと、「これも?」、とシャラの木を指していた。樹間に見るマンサクも時期的に遅いと思っていたが、見頃のようであった、10:22仙人ケ岳山頂着。どんよりとした空の下、眺望のない山頂で記念写真にM氏はおさまった。ほとんど同時刻に出た、岩槻から来られた男女3名と会話が進む、Mさんは山頂を踏んだ感激にいささか興奮気味、話題は点々とさ迷いがち、10:45山頂をあとにする。

 熊ノ分岐も順調に11:05通過、猪子峠への尾根ルートに入る。先日の強い風で、立ち枯れの大きな松の木が登山道に倒れて散乱、これを見てM氏はコースが、来た道と違うのに気づく。「分岐は?」、「もうとっくに過ぎたよ、下の谷が今朝の道だよ」、というと「調子はまあまあだね」、と自信たっぶり。左手の檜の森を過ぎ、南斜面に鮮やかに咲くダンコウバイの花を見つける。登山道からは10、15m下方の南側である、やがて松田ダムを見下ろせるピークにさしかかる、この辺の伐採はさらに進み切り株が、点々と斜面に設置した椅子のようであった。鞍部で昼食をとる、11:27。M氏は、「おいしい」を繰り返し、持参のおにぎり2ケとみかん、等などよく食べていた。
    
     登山道に倒れた松                        ダム側の伐採は一段と進む

         
      ダムを見下ろして食べる食事は格別

 11:43再び歩き始める、つつじの道を登り下り、ヤシオつつじの蕾も大きくふくらみ、あと半月ほどで開花しそうである。ヤマツツジもコメツツジも葉がのび、冬眠から覚めていた。尾根の中間地点である、犬帰りのくさり場に着く、M氏に安全な巻き道のあることを話す、通ってみたい気が半分、不安も感じている。私が先にちょっと降り、M氏を誘導することにした。1mほど下がり、「くさりを持って・・・・」、と言うが最初の一歩がなかなか出ない。でも恐る恐る松の木に巻きつけられたロープとくさりにしがみつき、一歩を踏み出す。左足、右足、と自分の足場を確保しながら、M氏の足を取ってやる。2度ほど休んで、登山道に無事着地、「内股にきいた!」と開口一発。「おまたせしました、どうぞ」、と待たせた男性に一言。それほど危険なくさり場ではないが、年齢とここ何十年ぶりの経験なのだろうか、緊張したそうである。私にしてみれば、体験して行ってもらいたい唯一のスリリングの場であった。

 くさり場を過ぎて大きくペースダウン、見晴らしのいい次のピークの岩場で足を投げ出し小休止、まだ先ほどの緊張感がM氏には続いていた、しきりに汗を拭う。ここからもダム湖のを変化していく景色を見ながら、小さいアップダウンが連続する。東のコーナーを曲がり、急坂を下る、檜の森に入り猪子峠へ、14:01。勾配も緩くなり、ピッチを取り戻す、猪子トンネル西側の道路へ出たところで、岩槻の3名さんにまたで会う。ヘアピンのカーブを歩いて、14:20駐車地点着。本日の合計所要時間5時間47分で、過去には3時間で歩いた記録もあり、春先のゆっくりした散策であった。雨に降られなかったことは幸いだったし、くさり場をM氏に体験してもらったことは大きな収穫だったと思う。沢筋も尾根筋も花はこれから、4月の上旬が見頃となるでしょう。3/16の仙人ケ岳は、先日松田湖で会ったIさん情報によると、足利市坂西観光協会主催の登山大会で、大ぜいの人でにぎわう、とのことです。

  
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