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石尊山・深高山(足利の山) sub3-50

山行日
     2002年9月9日   曇り   単独
コース
     叶花不動尊→石尊山→深高山→猪子トンネル西→叶花橋→叶花不動尊

 不動尊の前に駐車して7:50出発する、いつも通り過ぎてしまう案内板をじっくり読む。『足利市重要文化財(民族文化財)
“小俣石尊山の梵天祭り”』と表題が書かれ、『標高486mの石尊山に地元叶花の住民が、毎年八月十四日の早暁、梵箭と
約15mの杉丸太を下の沢から、一気に直線的に担ぎ上げ、それぞれを結び付け組み立てて、日の出とともに山頂に打ち立
てる。 山頂では予め炊いて担ぎ上げておいた赤飯と御酒が配られる。 近在から老若男女が登拝してくる。 やがて、この
杉丸太の頂上に付けた、梵箭を若者が登り競って、名板、帝釈天、幣串を抜き取り、それぞれ家内安全、商売繁盛、五穀
豊穣を願って、家に持ち帰り飾るという祭りである』、と記されていた。ついでに写真を撮って、歩き出す。
  
   叶花不動尊入口                              梵天祭りの案内

  
    梵天祭りの説明書き                           麓の不動尊

 このところの雨で登山道の表土がすっかり流され、小石でゴツゴツした歩きにくい道となっている。沢筋のうっそうとした道
でヤブラン、ミズヒキの花を見かける。7:58、八丁目と書かれた石柱の脇の石仏を撮る、ここから急登になり、8:04“女人禁制”
と刻まれたミカゲの大きな石碑に着いた。ここで疑問が出た、先ほどの梵天祭りの老若男女登拝と女人禁制はどうなって
いるのかな?、ということだ。石碑は慶応年間に建てられたものらしい、おそらく女人禁制がとかれ、人々の暮らしの中で、この
祭りが芽生えたのだろう、ということにして歩き出す。

 顔に群れてくる虫を払い、露出した檜の根をまたぎながら、たっぷり水を含んだ赤土の急坂を登る。8:08擬木の階段に出る、
ここは2,3年前整備された所だ。間もなく粘土質の道に変わり、上空が明るくなって、8:11、十九丁目と書かれた尾根筋
に出た。この辺一帯の赤松の大木が枯れ朽ちて、視界が開けてしまった、ベンチもあるが、老朽化して落ちそうだ。

 ここから道は一変して、岩場の道となり、足を上げないと進まない、暑ーい。8:18、二十五丁目の屏風岩に出た、屏風岩と
言ってもここの屏風は1.5m×1.5mくらいなものだ。登山道の周辺は小木に代わっている、水が充分にとれず、大きくなれない
のだろう、と勝手に想像する。8:28、社に到着、周囲には祠が数箇所あり、新しい縄が2,3重に巻かれ幣束が下がっていた。
眼下には埋め立てように砕石され、大きな穴っぽと化した山肌が、無残な姿を見せていた。東にちょっと回りこんで、小高い
所に立つ、ここが、お祭りの広場となる所だ、8:31着。石尊山見晴台と書かれた道標があり、小俣町2km、深高山2.5km
と書かれていた。脇には丸太が数本置かれ、この内の1本は新しく、最近使われたものと思われる。
  
     八丁目の石仏                              “是より女人禁制”の碑

 見晴台からは、道が北方向に変わり、緩やかに下った。赤松とクヌギ、エゴなどの雑木のトンネルとなった。道幅は
広く、夏草も背丈が低く、林床の笹とススキも気にならないが、時々蜘蛛の巣にかかり往生する。と言っているうちに
夏草の生い茂る道となり、露払いしながら進むが、膝下は濡れてしまった。2,3度アップダウンして、8:40石尊山山頂着。

 山頂には三角点と立派な道標があり、おまけに路線バスの時刻表までセットされ至れり尽せりである。残念ながら
景色は垂れ込めている雲に遮られて、西方に仙人岳の稜線がかすかに見える程度であった。相変わらず聞こえる建設機械
の音、時々ビシャッと聞こえるスズメおどしの音がうるさい。道脇に栗の木を発見、熟れてイガが口をあけていた、道には
先客が残した剥きあとあった。4,5個イガを落とし、土産とした、8:46深高山へ向かう。
    
 山頂の道標、バスの時刻表付き                            クジラタケ

  
        山の栗(イガ)                         山の栗(爪くらいの大きさ)

 ちょっと下ったところの左に水溜りを発見、近寄る、臭い、いのししの生活臭だ。一帯に生息する頭数も多いようで、登山道
から見るといたるところ餌を探したのか、落ち葉が散乱している。8:56湯殿山分岐、明るい草原といった感じのところ、
ワレモコウとオミナエシを撮る。小さい上り下りが続くと、ブルトーザの爪痕を発見、開発も稜線近くまできているのには驚く。
この痕は稜線と平行にしばらく続いた。
  
     シロオニタケ幼菌                           いのししの水場?、クサイッ!

  
          ワレモコウ                            オミナエシ

  
       尾根筋ノ登山道                           ブルトーザノ爪痕モ稜線まで・・・

  
     シロオニタケ                                  コテングタケモドキ?

 やがて鞍部に出て、登り返して、9:18深高山山頂についた。東方には大岩山、行道山、名草方面に続く尾根筋が
うっすらと見えるだけだった。ここのベンチも朽ち果て、5,6分立ち止まって休憩し下りにつく。クヌギとリョウブではじまり
檜の樹林となり、急坂を下って、9:40平坦な道に出る粟谷町分岐であった。
  
     深高山山頂                               山頂の祠

  
       君の名は?                           ヤマホトトギス


  
   深高山の登山道下り、ロープ場あり                     擬木の階段有り

  
  粟谷町分岐近くの祠                          粟谷町分岐

 ここからは、東側の舗装された林道とほぼ平行に歩く、まもなく左側に回り込んで緩やかに下ると猪子峠である。ここは
十字路となっている、東西は猪子トンネルの両側への道、北は仙人岳へ、南西は今歩いてきた道だ。道標はバラバラと
なってしまい各々の方向に置かれていた、9:49着。
  
      猪子峠                                県道近し

  ここからは、沢筋を西方向に下る。小さい沢が合流して、水かさを増していくのを眺めながら、グシャグシャした道を歩き
10:00トンネルの西側で県道に出た、ここから叶花不動尊まで丁度1時間、自動車道を歩き11:00着。
合計所要時間3時間10分であった。月曜日で曇天のせいか、散策する人には一人も会わなかった。そんな中にもキノコと栗
に見るように秋のおとずれを感じた山行であった。


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