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白馬岳・旭岳

山行日
     2003年9月30日   小雨後晴れ    単独

コース
     猿倉→白馬尻小屋→白馬大雪渓→避難小屋→村営頂上宿舎→祖母谷温泉分岐→旭岳分岐→旭岳→
     祖母谷温泉路へ合流→縦走路へ合流→白馬山荘→白馬岳→白馬山荘→村営頂上宿舎→避難小屋
     →白馬大雪渓→白馬尻小屋→猿倉    スライドショーもあるよ、見てね 1000k


白馬岳の西隣りに鎮座する旭岳2867mに登ろうとしたが、昨秋、そして今年6月失敗、今回は3回目である。天気予報では、30日、1日,2日ともちそうだ、3度目の・・・・という、猿倉の駐車場で夜明けを待つ。夜中は星空であったが、ポツポツと降っているではないか、雲の切れ間も見えるので、予定通り出発、6:04。

林道に出ると先方に真っ黒い雲、少しずつこちらに流れているようだ。登山道に入ると量を増し、急ぎ足で小屋へ6:54、小屋の軒下で雨宿りをしていると親切に「中でどうぞ、暖かいですよ」と声をかけてくれた。中には、隣りに駐車していた夫婦もいた、雨具を着けて7:04出発、もう小降りになっていた。夏道というか秋道というか、雪渓の状況により安全な場所を選んで関係者が毎日見張っているそうだ、ここを歩く人たちはその恩恵を受けているわけだ。大きく口を開けた雪渓を見ながら、右岸の茂みの中を進む。6月中旬頃だと小屋の直ぐ上あたりでアイゼンを装着したが、今はどの辺まで行けるのだろう。足場を気にしながら標高をかせぐ、最後は小さな沢を渡り大雪渓の下端で誘導路が雪渓に通じていた7:54、位置的には三合雪渓?の直ぐ上。

その先を見ると、突き出た小さい島状の地点まで変色した雪の跡が続いている。雨は上がり青空が広がりはじめている、雨具をウインドヤッケに替え、アイゼンを着け、パンとミカンを食し8:02雪渓へ。踏み跡に沿って雪渓を歩く、落石の残骸が点々としている、50,60cmもある大きな岩もある。
  
  雪渓の下端には大きな亀裂                    三合雪渓?、大きなクレバスが横切る

  
大雪渓、島状の小さい尾根まで続く                 大雪渓の上部と杓子岳の北斜面

誰もいない、上からも来ない、下にも見えない、陽がさしてきた、心地よい雪渓歩きである。丁度このあたりから、ウロコを逆にしたような凹みに薄っすらと新雪が積もっている、量が少しずつ増してくる。8:23張り出した尾根状の所でアイゼンをはずす、雪渓歩きは僅か20分そこそこであった。丁度下りて来た男性が1人、「避難小屋から上がアイスバーンになっていて恐かった、登りは大丈夫でしょう」、と言っていた。「ハイ、気をつけます」
、と返したが、新雪とアイスバーン?、意味がわからなかった。

 少し登りだすと、雪が吹き溜まり状になり、水溜りが凍り付いている、これを見て納得できた。アイゼンを着けるほどではないが、一歩一歩足場を確かめて進む。空は真っ青に晴れ上がった、杓子岳の北側の尖った小さいけれどなかなか立派なピークがある、堂々と大空を刺している、見事だ。これも高度が上がるに従って、奥の高い峰々と重なり存在感を失っていった。村営宿舎が稜線に見える頃には、杓子岳の全容とその向こうに白馬鑓ガ岳が雲の中に見えてきた、ねぶかっぴら砂防工事現場9:10、避難小屋9:36小休止、20人ほどの下山者に会う。

ちょっと登っては、振向くと変容していく姿が新鮮に映る、またシャッターを切る、標準で、ズームいっぱいにしてもう一枚。新雪が岩肌を化粧し、紅葉した草に着雪した雪が凍り、雪と氷の自然の芸術作品が大空の青いキャンバスいっぱいに広がる、流れる雲がアクセントを添える。この美しさに感動を覚えないひとはいないだろう。歩いて、登って、その瞬間を見た者だけに与えられた宝物のようなものだ、村営宿舎着、10:28。
  
 近づくと槍状の先端を持つピークあり                行く手、稜線中央部に村営頂上宿舎が見える

  
杓子岳と鑓ガ岳(雲の中)                       草が凍りついて自然の芸術

  
  鑓ガ岳、村営宿舎直下                      杓子岳、村営宿舎直下 

  
   丸山、村営宿舎直下                     杓子岳と鑓ガ岳、村営宿舎直下

 宿舎から稜線に飛び出す、飛び込んできた光景にびっくり、旭岳が手に届くところにくっきりと全容を見せた。ようし、今日は登っていこう、強風の吹く中、じっとルートに見入る。祖母(ババと読む)温泉への道から、東側の崖よりに、山頂方向にジグザグに凹んだ雪模様が見える、よーし、それだ、行こう。それにしても寒い、ステテコの上にはいた厚手のズボンから氷点下の冷気が入ってくる、顔も、手も凍りつくよう、タオルで頬かぶりして、10:40祖母温泉方面の道に入る。
  
杓子岳と鑓ガ岳、村営宿舎の直ぐ上                 剣岳、村営宿舎の直ぐ上

 分岐点から緩やかに50、60mほど下って鞍部に達する、相変わらず風が強い。登山道のハイマツは凍り、足の入る隙間がない、強引に間を割って通り抜ける、背は低く距離も20mほどで全く解けていなかったので助かった。鞍部から見る初冬の山並みに、醍醐味を味わう、北から雪倉岳、そして白馬三山、白馬岳、杓子岳、鑓ガ岳が並ぶ、遠望すれば南へ伸びる後立山の峰、その右手に立山連峰が雲に浮ぶ、目の前には目指す旭岳がどっしり構える。強風にカメラを持つ手が振るえ、同じ様な光景を沢山撮ってしまった。旭岳への道は、主稜線から見通したように、崖っ淵に沿って直登を避けるようにジグザグに続いている、分岐着10:58。
  
 祖母温泉路の鞍部付近から旭岳                  同じく、丸山と右立山連峰

  
同じく、雪倉岳                             同じく、白馬岳

  
 同じく、後立山、立山連峰遠望                   同じく、杓子岳と鑓ガ岳

  
同じく、旭岳山頂部                           同じく、凍りついたハイマツの道

 分岐からは、地図で焼付けておいたイメージと概ね一緒で、ハイマツが島状に点々とあり、あとはガレた結構急な斜面であった。でも、山頂部がちょっとちがう、南北2つのピークは地図に同じ、間を結ぶ尾根が狭い、1mぐらいしかない。運良く風が弱まったが、背を屈めて通り抜けるて山頂に立つ、11:27。厳密に言うと、5mほど東寄りにある岩塊の方が1mばかり高いような気がする、しかし、そこへ行くには、3mばかり下がって、雪がうっすらのっている斜めになった大きな岩板を越えなければならない、そして3mぐらいな岩塊によじ登るのである、周りは絶壁である。これはあっさりあきらめる、安全第一。

 山頂での360度の大パノラマを期待したが、西方向に清水岳方面の山並みが雲間に連なっていた、北側は厚い雲に覆われ、あいにくだった。でも、白馬三山と視界にある遠望を見るだけでここまで来た甲斐は充分あった。11:37下山開始、11:50分岐点に戻る、11:56鞍部、12:10主稜線に戻る。
  
 旭岳山頂から清水岳方面(西方向)                旭岳山頂

  
 氷の芸術、旭岳山頂にて                     ウラシマツツジの紅葉に雪、旭岳山頂にて

  
 杓子岳と鑓ガ岳、手前は旭岳の南のピーク           旭岳山頂より白馬岳

  
 杓子岳と鑓ガ岳、手前は旭岳の南のピーク           旭岳山頂より立山連峰

 12:21白馬山荘を通り、白馬岳の最後の登りとなる、青空に突き出た真正面の山頂もすぐそことなった。その時、急激に雲が足元から山頂を被い、視界から全てを奪った、白馬岳山頂着、12:42。激しく動く雲は、時々東方向は切れ、眼下の断崖絶壁を映し、白馬沢をずっと目で追うことが出来た、待っていれば雲がとれるかもしれないが、日本海側の雲の影響を受けているのだろう。一泊して、杓子岳、鑓ガ岳を回って下山することも考えていたが、旭岳には登ったし、これから大雪渓下山しても明るいうちに猿倉まで下れるだろう、下山開始だ、12:50。
  
 白馬岳山頂直下から杓子岳と鑓ガ岳               同じく、白馬岳山頂部

  
 白馬岳山頂                              白馬岳山頂から眼下の岩場

  
同じく、東に伸びる雪渓                         同じく、杓子岳(雲の中)

  
 凍りついた草                            避難小屋付近からねぶかっぴら

  
 ねぶかっぴら砂防工事                        四合雪渓?

 主稜線から下がった所で昼食、13:21村営宿舎、14:38アイゼンを着けて雪渓を下る。14:47雪渓の端着、たった9分で下ってしまった。斜面の登山道を踏み外さないようにゆっくり下る、15:20白馬尻小屋通過、頭上に工事場へ運ぶへリコプターの音を聞きながら15:34林道へ、15:54鑓ガ岳からの道を合わせ、15:57駐車場への脇道に入る、16:04駐車場着。総合計、丁度10時間であった。初冠雪の白馬岳へ昨年に続き2回目、初冬の白馬三山、3度目でやっと踏んだ旭岳の頂上、いい土産ができた。一風呂浴びて家路につく。

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