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錫ケ岳・日光白根山

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    2004年6月22日  曇りのち晴れ    単独

コース
    日光白根山菅沼登山口→弥陀ケ池→五色沼→避難小屋→前白根・錫ケ岳分岐→白根隠山→白檜岳→
    2170鞍部(水場)→錫ケ岳山頂→2170鞍部→白檜岳→白根隠山→前白根・錫ケ岳分岐→避難小屋
    →日光白根山山頂→弥陀ケ池→日光白根山菅沼登山口

 当掲示板の日光白根山のシラネアオイに魅せられて急遽21日の山計画、しかし、どうみても荒天間違いなし。一日遅らせて台風一過の好天を期待し、コースも避難小屋・錫ケ岳ピストンを追加した。錫ケ岳は2年ほど前から計画し、何時か、いつかで踏み切れなかった。ネット情報から順調にいって菅沼から往復11時間前後、白根山頂をまわってプラス1.5時間、1,2時間延びても明るいうちに下山できると見込んだ。ちょっと大げさになるが錫ケ岳へのルートハンティングを楽しみ、白根山で眺望と花々に逢おうと欲張ってしまった。目的みたいのをミックスしてしまった関係上長ったらしくなるので
 1.菅沼登山口〜錫ケ岳山頂
 2.錫ケ岳山頂〜避難小屋までの復路(天気が回復したので)
 3.避難小屋〜白根山頂〜菅沼登山口
と分けてみた、このへんのこともHPのタイトルに免じてお許しあれ。

 1.菅沼登山口〜錫ケ岳山頂  ページのTOPへ
 夕べは晴れ星を見ながら早寝して、早朝の金精トンネルを抜け、2,3土砂に被われたヶ所を通って菅沼登山口に着いた。ちょっとのつもりが寝込んでしまい慌てて支度をして、4:13出発する。歩くのには支障はないが、ガスっていて視界が悪い。雑木林を抜け、山道に入ったが、薄暗いまま30分ほどで見晴らしの利く岩場(ガスってなければ)に着いた。視界は50m前後しかない、通過して、登山道に落ちた枯れ枝を払いながら高度を上げていく。5:12、弥陀ケ池0.9km、菅沼登山口2kmの地点着、視界は小さくなるばかり。間もなく小さな沢に沿って南へトラバースして、5:30弥陀ケ池東側着。視界は10m前後しかない、風も強く一面に波立っていた。咲き残ったシラネアオイを探す、雨にうたれた薄紫の花を3つ、比較的二重の防護柵に近い斜面で見つけた。木道の上からも探しながら歩いたが、ニリンソウ以外には見当たらなかった。

 弥陀ケ池の西側で白根山への道を分け五色沼方面へ、昔見た登山道の脇、ガスっている草原に身をのりだして探すも見当たらず、5:53五色沼の北側で五色山へのルートを分ける。念のため、東端の案内板まで足を延ばし斜面に見入るがない、湖面の霧は少し上がり南側まで見えるようになった、風も弱まってきたようだ。湖面に沿って歩き南側で水場への道を分け、樹林帯に入る、音もなく静けさは不気味なくらい、小さな沢のような道を歩き6:18避難小屋着。小屋には人影はなく、朝食をして躊躇することなく、小屋の北側から前白根山方面の道に入る、6:30。
  
 弥陀ケ池、視界は10mほど               咲き残ったシラネアオイ、雨に打たれて首を下げていた

  
 五色沼                               五色沼

 ダケカンバの森を10分ほどで抜け稜線に出る、6:40。この尾根を白錫尾根と呼ぶらしい、白根山から五色沼をぐるっとまわり前白根山から錫ケ岳に通ずる稜線である。稜線に出た所のダケカンバの根本に錫ケ岳への小さな道標があった。前白根山は霧の中にその姿を、男体山は7分程度現し、中禅寺湖は大体見え、白根山は全く見えなかった。

苔むした庭園を思わせるような斜面に踏み込み、まず自然環境が保たれていることに驚く。小高い肩に上がると異様な光景が飛び込んできた、写真の小屋だ、一体何なのか分からないが、雑然とした小屋周辺とソーラー電池、何でしょう? 行く手には小さいピークがあり、次のピークがP2385と思うが、霧の中だった。低木の尾根道は霧の中に続き、緩やかな地形のせいか、縦横に踏み跡があり、積み上げた石を判断材料に進む。霧がなかったらさぞかし眺望が美しいだろう。P2385を過ぎ緩やかにダケカンバの中を下り、登り返す。ガスっている広い平坦地なので、目を皿にして目標物を探し前進すると白根隠山の標識を発見、ここまでのルートにほっとした、7:12着。
  
 白錫尾根へ出るところ、一帯はダケカンバの森       尾根から見る前白根山

  
 苔むした原生林                         その奥に異様な小屋が、これ?

  
 後ろに霞むP2385                        白根隠山山頂2410m

 ここから稜線は狭くなり、踏み跡に沿って進むと岩場の上に出た。地図と下に見えるガレ場から、ルートはガレている中をトラバースしているようだ。僅かにもどり、踏み跡らしきものがあったので降り確かめた。ずうっと先方を見ると、赤いヒモがガレバの根っ子に結んであった。白根隠山のガレ場を無事通過すると膝丈ほどの笹の道に変わった。尾根筋の北西側はシラビソの小さい木、南東側は笹に被われている。笹を靴先で分け窪んだ所を見つけて進む、笹道は所々で切れてしまうが目印を見つけながら方向修正する。多分ガスってなければどこでも目標がつかめて歩けてしまう所と思う。尾根筋は西方向に変わり周辺が潅木に囲まれた平坦となると、白檜岳2394mである、7:40着。
  
笹の中に窪んだ道がある、目印が頼り              白檜岳山頂

 大きなハクサンシャクナゲが笹の原に点々と生えている、良く見るとNETの掲示板に書かれていた通り、ここでも蕾の少ない現象が見えた。笹道を下り、鞍部で小さい池塘(?)を2つ見てダケカンバとシラビソの尾根となる。眼下北西方向に2棟見える、白根山ロープウエイの山頂駅と思われる。ここから間もなく、8:08、P2296と思われる付近から、笹が目立たなくなり、本格的なシラビソの樹林帯に入る。しかし、樹皮をやられ、立ち枯れした木の多さにびっくり、年数を経て倒木の進んでいる一帯である。目印を拾いながら、しばらく樹林帯を進む、目印は高所にひし形の板が打付けられており、低所にはひもやテープが小間隔であり全く心配ない。倒木があり迂回するところは必ず確認を要す。

 8:25、樹間から目の前に大きなピークを見て、100m近く急激に下る。5分も下った所で男体山が、ガスでちょっと欠けている程度で見えた。昨日まで鹿にやられながらも、直立し緑の葉を揺らしていた木も無残、ポッキリ折れて倒れていた。ちょっと登り返してまた下り、8:42、2170mの鞍部に到着する、小休止。鞍部には水場1分の案内があった。樹間からは錫ケ岳の姿が、均整の取れた緩い二等辺三角形をしていた。
  
 ハクサンシャクナゲの大株が点々               立枯れの目立つシラビソの樹林帯

  
 笹の斜面から中禅寺湖が姿を見せる             ここでも立ち枯れが目立つ

  
 中禅寺湖を樹間に                        ミネザクラの残り花と目印、笹の斜面を下る

  
 鞍部に池塘(?)が二つ                      全滅に近い、鹿害だろう

  
 北西の眼下にロープウエイの山頂駅か          この辺から本格的な樹林帯へ

  
 樹林の切れ目から中禅寺湖が一望できる          昨日の台風でダブルパンチを受けて御臨終

  
2170mの鞍部、“水1分”の案内あり             樹間から錫ケ岳を望む

 8:50、山頂に向けて腰を上げる、登り始めたらまた下りほぼ平坦に進む、鹿の甲高い声が行く手に待ち受ける。再び尾根筋の笹が濃くなった所で、展望が開けた、素晴らしい眺望である。白根山にはまだ少々ガスが、男体山も山頂部が、そして青い湖中禅寺湖、越えてきた浅間隠山と白檜岳の深い緑、最後の登りとなる錫ケ岳山頂部、実感がやっと湧いてきた。
  
 白根山の手前の鞍部が水場                  男体山

  
                     白檜岳(丸い半月状)と右白根隠山が重なる

   
  中禅寺湖                           もうすぐ山頂だ、錫ケ岳山頂部

 ここでカーブしてちょと下り再びシラビソの樹林帯に入り、しばらく急登する。最後の200m近い登りである、ここでも目印は沢山あり、最後の汗を存分にかけばよい、思い出の汗となろう。平坦になったかと思うとちょっと下り少し登り返すと、夢にまで見た錫ケ岳の山頂であった、9:37着。静かな樹林帯の中に、三角点と誰が付けたか記念の登頂札、結構個性が出ていて楽しめる、面白い。強風を受けてか乱れていたので直してもう一枚。東側だけが樹林が薄く、小真名子山、大真名子山、男体山、中禅寺湖、半月山、社山、黒檜岳を眺望できた。
  
                         樹林帯の中を最後の急登

  
  錫ケ岳の山頂、2388m                   三等三角点

  
 小真名子山、大真名子山、男体山、             中禅寺湖、半月山、社山、黒檜岳


 2.錫ケ岳山頂〜避難小屋までの復路  ページのTOPへ
9:52、山頂をあとにする。ガスがほとんど取れて、綺麗な稜線と周辺の山々を映し出す、往路楽しめなかった眺望にシャッターをしきりに切る。10:27、水場のある鞍部、11:20白檜岳の手前の笹道で2人組に会う、まさかこの稜線でと思ったが、2人もそう感じているだろう。11:33白檜岳、11:50〜12:00白根隠山手前で昼食、12:03白根隠山、12:30前白根・錫ケ岳分岐点、12:40避難小屋に着いた。復路の白根山に向かっての眺望は、稜線の変化に富んだ山並みと相まって楽しいものだった。
  
 白檜山岳と白根隠山が重なる、錫ケ岳北面尾根から     白根山、錫ケ岳北面尾根から


  
 白根山、鞍部2170とP2296の間から           白根山、鞍部2170とP2296の間から

  
鞍部2170とP2296の間から小、大真名子山、男体山、中禅寺湖、 同じく白根山

  
 鞍部2170とP2296の間から錫ケ岳         同じく、白根山

  
白檜岳・白根隠山間から白根山                 同じく、錫ケ岳

  
同じく、皇海山遠望                         同じく、中禅寺湖、半月山、社山、黒檜岳

  
  白檜岳・白根隠山間の笹の道                白檜岳・白根隠山間の笹の道

  
白根山、白檜岳・白根隠山間から              男体山と中禅寺湖、白檜岳・白根隠山間から

  
笹の道、白根隠山の南東尾根                  白根山、白根隠山の南東尾根から

  
 南面直下から白根隠山                     同、白根山

  
 キバナノコマノツメ                         白根隠山山頂、背景は白根山

  
 シロバナノヘビイチゴ                      ミヤマキンバイ

  
 五色山と五色沼、                        白根山山頂部を、

  
 ハクサンチドリ、前白根・錫ケ岳分岐点付近         前白根・錫ケ岳分岐点

  
 前白根山、前白根・錫ケ岳分岐点から             ヤマガラシ、避難小屋付近


3.避難小屋〜白根山頂〜菅沼登山口  ページのTOPへ
ここまでは順調であった、時間的にも体調も。小屋から出ると間もなくダケカンバの樹林帯の中を急登する。時間的にこちらから登る人はもういないかな、と思っていたら快調に飛ばしてくる青年に道を譲る。こちらは、マイペースでカメさんのごとく、一歩一歩高度を稼ぐ。樹林帯をほとんど抜け出す岩場で、コイワカガミの群落を発見、HPの掲示板の書き込みはこれかな? 
  
 明るいダケカンバの樹林帯                   岩場で満開のコイワカガミ

 じっくり目に焼付けて、僅かに登ると樹林帯を完全に抜けていた、13:00。南東方面には今日歩いて来た山々が連なっていた。錫ケ岳、白檜岳、白根隠山、長ーーい尾根だ、上空は真っ黒い雲が被っていた。見上げれば白根山頂、まだ人影が数人、うっすらとガスった中に見えた。ここで先ほどの青年に追いつく、地図を片手に周辺の山々を確かめていた、山好きになってほしいものだ。東側から山頂へダイレクトに登る、山頂着13:38。
  
  錫ケ岳、白根山南から                     白檜岳、白根山南から

  
 白根隠山、白根山南から                    白根山頂部、うっすらとガスがかかる

  
 山頂の南のコイワカガミ、ここも沢山あった          山頂真下の窪みに残雪が少しあった

  
 日光白根山山頂、南側を写す                日光白根山山頂、北側を写す

  
日光白根山山頂から東南を写す               日光白根山山頂から東側を写す

 青年は西を回って、わずか遅れて山頂に着く。群馬に職を求めて千葉からやって来たとか。筋の通った志があり感心する、360°のパノラマも良いけれど、若人に乾杯したい。冷たい水の差し入れを受け、おいしーーい、13:55一足先に下る。

 直下の岩場で高山植物を観る、ちょっと進んだところもあるが、全体として見頃。あっちこっち岩場を渡り覗き込むものだから、下の方から監視員らしい人がしきりと双眼鏡で覗いている。コケモモ、コメバツガザクラ、イワヒゲ、ツガザクラがかわいい白い花をつけて精一杯の表現をしている。決して大きい群落ではないが、というよりは良く残っていると言った方が良いかもしれない、こういう貴重な場所であろう。光量不足でストロボが光るので、監視員様は、俺様が盗掘者でないとわかるだろう。
  
  コメバツガザクラ                        同、アップ

  
 ツガザクラ                             イワヒゲ

 岩場を下った所で監視員と一言、平日の今の時間帯が一番あぶないとか。折角2,3年前取り付けた柵も、自然には勝てず(人が力をかけすぎたかも?)全て緩んでしまっている。中ではコバイケイソウ、ハクサンシャクナゲが出番を待つ。三つ目のコイワカガミの群生を見て弥陀ケ池へ、14:32。
  
 ガレている登山道                        ダケカンバの森にコバイケイソウが群生

  
 コイワカガミ                             静まり返った弥陀ケ池

 東側で今朝見たシラネアオイをもう一度覗く、まだ咲いていた。14:53、菅沼登山口まであと2kmの道標、15:37駐車場着で本日の長い山行は終わった。総所要時間は、11時24分であった。静かな山を求めて、源流歩きとか県境歩きとかに向けている人も意外に多い。私は雑多、楽しければ・・・・、を優先しているが、人間にはアドベンチャー的なものにあこがれる、野性的な面もあろうかと思う。後者も“楽しい・・・・”を求めて、で同じことですか。今日はこのくらいにしておこう、次はいずこへ。


 
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