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渡良瀬川土手満歩(W)

歩行日
    2004年8月22日  薄曇     単独

コース 詳細はこちら
    渡良瀬川起点(利根川との合流点)→三国橋→渡良瀬遊水地→藤岡大橋→邑楽頭首工→渡良瀬大橋
    →高橋大橋→渡良瀬川大橋(R50)

 渡良瀬川を川下から川上へ、昨年秋3日かけて渡良瀬川大橋(R50)から足尾町の親水公園まで歩いた。
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今回は利根川との合流点から渡良瀬川大橋(R50)まで約30kmを、山の晴れ待ちを利用してのんびり歩くこととした。

 国土交通省のHP渡良瀬川概要のところで、“渡良瀬川の水源は、群馬県と栃木県の県境にある、標高2143.6メートルの皇海山(すかいさん)です。栃木県足尾町の北部で、久蔵川、松木川、仁田元川の3川が合流し、さらに神子内川をあわせて本流となります”、更に“川は、急峻な渓谷を形成しながら流下し、群馬県大間々町で関東平野に流れ出します。その後、栃木県足利市を通り、渡良瀬遊水地に入り、茨城県古河市の南で利根川に合流します。その間に合わせる支川は23にのぼり、主なものに、桐生川、旗川、矢場川、秋山川、巴波川、思川があります。 流路延長107.6キロメートル、流域面積2621平方キロメートル、利根川水系最大の支川です・・・・・”、と記している。

 その起点となる場所は、埼玉県北川辺町本郷の土手上にあった。ここから見渡せば、北方向は、馬蹄形に利根川と渡良瀬川の堤防が囲まれ、稲田が広がり「実るほど頭をたれる稲穂かな」の季節(本来の意味とは無関係に)、氏神様だろうか鳥居と社殿を森が囲む。上流の渡良瀬川第1番目のアーチ型の新三国橋が集落の背後に望める。西から東にかけて、利根川の東武日光線とJR東北線に挟まれた広大なヨシの原、対岸は南が埼玉県大利根町、東側が茨城県古河市である。真新しい“渡良瀬川起点”の木柱、基準となるコンクリート製の四角柱に、“0.0k”の掘り込みあり。草原の中の道を辿り、合流する2つの流れを見たいところだが、河川もあるようだし、今回はここからスタートして右岸を目的地まで歩く、5:10。
    
 埼玉県北川辺町本郷、土手下の集落        “渡良瀬川起点”の木柱、背景の橋は利根川にかかる東武日光線架橋

    
 同所より、利根川にかかるJR東北線の架橋を遠望する  草原に咲くアレチマツヨイグサ

 基準点から1.0km付近で、雲間に日の出を見る。1.5km付近は、高規格堤防特別区域として利用され、防災用のヘリポートが設けられている。左岸には、地図上ではサイクリングロードとなっている。犬をつれて散歩する人、流れ込む河川で釣糸をたらす人、休日の静かな朝の一コマである。ふと接近する列車の音、土手と平行している東武日光線に一番列車だろうか、上りの列車がカタコトと通り過ぎていった。間もなく、柔らかい日差しの中に、渡良瀬川起点か最初の橋、R354バイパス新三国橋の下を通過する、5:47。この橋は、橋の構造はニールセンローゼ(アーチリブと補鋼桁を結ぶ吊り材を綾状に配置した構造のことだそうです)の5連のアーチ橋で、見た目がシンプルで色合いも良く美しい。新三国橋から1km弱歩くと、三国橋のたもとに3.5kmの標識がある、5:55着。三国橋はトラス型の橋で構造的に古く、並ぶ二つの橋が新旧対照的で道路事情の歴史そのものの気がする。
  
 起点から1.5km地点、新三国橋と対岸は古河市    同所付近の防災用ヘリポート

  
 渡良瀬川起点から最初の橋、R354バイパス新三国橋、アーチ橋の一種でニールセンローゼ橋というとか、2000年建設。

  
                    トラス型の三国橋、1968建設とか。

 二つ目の橋を過ぎて、起点から3.6km地点にさしかかると、決潰(決壊の意)口跡という石碑があった。隣りに案内板があり、要約すると、昭和22年9月に関東・東北を襲ったカサリーン台風によって、埼玉・茨城で約600mにわたり利根川が決壊し、その逆流と渡良瀬川の出水で遊水地周辺で13ヶ所1750mが破堤し、現川辺町古河地内では死者9名、家屋の損壊は1910戸に及んだ、というもの。国土交通省のHP渡良瀬川の解説で、この災害が防災対策のベースとなり、遊水地をより効果的に活用するために渡良瀬川、思川、巴波川に沿って新しく囲繞堤や越流堤を設け、調節池化を図り、大きな洪水の時だけ調節池の中に川の水が入るようにし、従来より洪水調節機能を増大させる事業を実施するに到ったと記している、6:03通過。
  
                 起点から3.6km地点、決潰(決壊の意)口跡の石碑

 ヨシの茂みに点々と止まっている車あり、釣りだろうか、自然観察だろうか、土手から見るとその多さについ考えてしまう。起点から4kmにさしかかると、前方右手に大きな水門が目に入る。間もなく堤防が分岐する、6:10、左手は遊水地の左側を回り、右側は渡良瀬川右岸に沿って上流へ向かう。大きな水門の所で、貯水池(谷中湖)を眺める、大きいこと、4.5kuというから2km強の正方形の面積に匹敵する。水は、洪水調節・水道用水の供給等に利用するほか、レクレーション施設が沢山あり、賑わいを見せているとか。
  
 起点から4kmのところから渡良瀬遊水池第一水門     水門から谷中湖方面

  
 渡良瀬遊水池第一水門             水門の下流、トラス橋が流れの方向に、アーチ橋が右手に並ぶ

 水門からちょっと進むと柵があり立ち入り禁止となっていた。失敬して乗越えると間もなく、一段下がって、滑走路のようなコンクリート製の堤防になった。多分、勝手に想像すると、越流堤というのがこれだろう、渡良瀬川の水位が上がった時に自然と遊水地へ落とすための仕掛けだろう。長さは1km以上ありそうだ、途中もう一段下がっていた、強度を保つためだろうか、巾は7,80mはありそうだ、左右緩い傾斜になっており、表面は黒の塗装(あるいは樹脂加工)のようである。この施設が終わり柵から出た所に渡良瀬川低水2.0kmの表示があった、6:38。

 しばらく左右に広がるヨシの草原を見ながら歩く、若干北側に進む、上空にはアドバルーンがおよそ15個、気持ち良さそうに漂う。どこから飛んできたのだろうか、アサガオ、ヒルガオ、ワルナスビが点々と咲いていた。渡良瀬川低水5.0kmの表示の所で、新赤麻橋に出る。この橋は遊水地内を横断する道に通じているようだ、やっと車の通れる狭い橋、7:17着。車が5台ほど、猟犬の散歩と気球の人たちのようだ。20kg(?)ガスボンベと大きな荷物(気球)を持った人達が歩いて来た、もう、引き上げるようだ。
  
 ちょっと失礼して柵内へ              滑走路のような越流堤(第一水門側)

  
 広大なヨシの原の上空を漂う気球          同アップ、気持ちよさそう、乗りたいな一度

  
 ヒルガオ                            アサガオ

  
 ワルナスビ                  この花? 妻は リアトリス(キク科)では?、正解はエゾミソハギ

  
              遊水地内を横断する道に通じる新赤麻橋、車1台やっとの巾

  しばらく歩くとまた越流堤があり、同様柵を越えて通過した、出た所に渡良瀬川低水7.5kmの表示あり、7:50。見学者だろうか1名見えた、監視カメラがセットされていたので気になった、展望台を通過したら、何やらスピーカーからアナウンスが流れていた。行く手に赤い橋が見え、遊水地の出外れの近いことに気付く。ここから少し進むと左手は牧草地となり、その隣りは渡良瀬運動公園となっていた。休日でもあり何やら競技をしているようだ。遊水地北隅の三角地帯の運動公園を過ぎたところで、遊水地の外側を回る堤防と合流した、8:07。ここで遊水地と別れ栃木県藤岡町の街中に入る。川幅は狭まり両岸とも川に沿って家並みが続く、藤岡流量観測所を過ぎると、藤岡大橋のたもとに、起点から13.0km地点の表示、8:10着。

 藤岡大橋、新開橋、東武日光線架橋、と3つの橋が等間隔で渡良瀬川を渡る。線路の手前にサイクリングロードの案内板あり、“渡良瀬川自転車道 一般県道 桐生・足利・藤岡 自転車道線 栃木県”の表示あり。東武線の下を通り、西方向に進む、一帯の河川敷は、畑や牧草地として利用されている。間もなく、道路と接近する、災害に備えてか野積みされたテトラポットがあった。側には利根川まで14.2km、海まで146.2kmの表示ある。間もなく群馬県板倉町に入る、8:37。
  
 遊水地の外側を回る堤防に合流            藤岡流量観測所

  
            藤岡大橋、橋のたもとに“利根川から13.0kmです”の表示

  
                 藤岡大橋につづいて新開橋

  
       そして遊水地を西側に迂回した東武日光線が、ここで渡良瀬川を渡り北上する

 ここから流れは蛇行し、大きな河川敷をつくっている。この辺に設置されている案内板によると、土手はサイクリングロードとして、河川敷は公園に、畑に、グライダーの滑空路に利用されているようだ。時々自転車の往来を見る、車は様々、どちらかというとMTBが多いかな。大きくカーブした所で東北道が見えてきた、出発して間もなく4時間、休憩ポイントを探す。東北道の近くでコンクリートブロックの並べられた所があり、桐生から遊水地までサイクリングに来たという女性2名が休んでいた。彼女等は歳は私の半分以下、ごく最近奥穂〜西穂を歩いたそうだ、今日は山の天気が思わしくなくサイクリングしているそうだ、こちらは同じくウオーキングだがちょっと違う。9:27-9:38、休憩、残りあと10kmあまりだろう。

 9:41東北道の下を通過して館林市に入る。大きな堰の手前の河川敷では、防災の日に備えて訓練用の建物が建造中であった。傾斜の建物が2つ、これは傾いた建物からの救出訓練用かな、いろいろ想像してしまう。間もなく川幅いっぱいの大きな堰、邑楽頭首工着、10:25。利根川から21.5km、海まで153.5kmの表示あり。
  
 災害に備えてかテトラポットのプール            ここで群馬県板倉町に入る

  
 ここにも自転車道の案内               これ何んだ、グライダーのトレーラーかな。

  
 大きくカーブした所で東北道が見えてくる     9/1の防災の日に備えて訓練用の建物が・・・・

  
     邑楽頭首工、利根川から21.5km、海まで153.5kmの表示、住宅地が堤防近くに迫っている

 頭首工を過ぎると東武佐野線と渡良瀬大橋が視界に入る、距離にして1kmほどか。対岸の奥に大小山が連なって見える、河川敷は緑一色、牧草として刈り取ったあとか、グランドを刈り込んだのか、縦筋が真っ直ぐ幾本も進行方向に延びている。休日を利用して一斉に草刈のようだ、草刈機を操作する人、かきあつめる人、数名が広いグリーンを動き回っている。傍らに、ラジコンの誘導路をつくってこれから楽しもうとする人、ゴルフのクラブを振り回している人、土手の上から見ると人それぞれで滑稽だ、10:42東武佐野線を渡る。続いて渡良瀬大橋に到着、利根川まで23.0km、海まで155kmの表示あり。
  
 東武佐野線、川の向こうに大小山が視界に入る     丁度、電車が通過していった

  
                          東武佐野線の架橋

  
                東武佐野線の架橋を渡るとすぐに4車線の渡良瀬大橋に着く

  
 河川敷は農作業中、利根川まで23.0km、海まで155kmの表示あり、牛糞臭かった。

 河川敷の畑は続く、堤防を外側につくってしまったのだろうか、墓地もあり、神社もある。神社を過ぎたところで、矢場川の水門の脇を通る。これも防災を兼ねてか大きなガッチリしたものだ。11:15、高橋大橋を過ぎると、河川管理区域境界の看板を見て間もなく、栃木県足利市に入る。もうここまで来ると、本日の終着渡良瀬川大橋は目と鼻の先、11:33渡良瀬川大橋着。
  
  河川敷に神社が・・・                  渡良瀬川に流れ込む矢場川
  
  矢場川と渡良瀬川の合流点、矢場川水門      高橋大橋

  
 渡良瀬川大橋と大小山遠望               栃木県足利市へ入る

  
 渡良瀬川大橋も画面からはみ出し大小山も大きく   本日の終着、R50にかかる渡良瀬川大橋

 総所要時間は、6時間23分であった。何と言っても渡良瀬遊水地のでかいのには驚いた、歩かないと解らないだろうな。利根川の合流点から足尾の親水公園まで、身近にある渡良瀬川は流域住民は勿論、多くの人々の生活に関わっていることを改めて考えさせられた。特に遊水地を通して自然災害との関係、直接間接犠牲になった人々から学び取った先人の知恵と努力を忘れてはならないとつくづく感じる。
  関連リンク
    渡良瀬遊水地 (渡良瀬遊水地公式HP)   渡良瀬川 (国土交通省渡良瀬川河川事務所)


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