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両崖山〜行道山〜赤雪山〜仙人ケ岳〜石尊山
山行日
    2005年9月9日    曇り     単独

コース 詳細はこちら
    織姫下信号→織姫神社→両崖山→大岩山→行道山→行道峠→馬打峠→P387.9→藤坂峠→湯の沢分岐→
    足利佐野境(長石林道)→赤雪山→仙人ケ岳→熊ノ分岐→猪子峠→深高山→石尊山→叶花不動尊

 9月の山歩きは、台風シーズンと重なり、スケジュールをたてにくい。現役時代は、少ない休日を有効に使おうと、頭をひねったが、今は適当極まりない。であるから、何がきっかけで行動をおこすか、我ながらふきだしてしまいそうだ。今回も、すず○さんの掲示板の一言、「そうだ、足利の山しばらく歩いてないな・・・・・」、となてしまった。そこにまた、せっかく歩くなら、「何か楽しみを・・・・」。となるのだが、今の時期はあまり期待できず、内に求めてしまう。「そうだ、自己記録に挑戦しよう」、とお恥ずかしい目標をたててしまう。

 というわけで、2000年2月12日に同じようなコースを歩き、仙人ケ岳から沢伝いに岩切まで下った、リベンジということでもないが、〜仙人ケ岳〜深高山〜叶花不動尊をやるぞ! 織姫神社下信号をまだ暗い4時50分、スタートする。天気は曇り、街の灯りを眼下に見ながら、織姫神社でニ礼ニ拍手一礼、散策路にかかる吊橋を渡り、公園を抜けて岩場の登山道にさしかかる。東の空は白々として、大坊山、大小山が姿を現す、後から勢いよく抜いて行くおっさん一人、ストック1本の身軽さだった。間もなく両崖山山頂から奇妙な叫び声、「ウォーーーーー」、お祈りなのか、運動なのか発声練習なのか、二度聞こえたが、私が山頂に着くや下山してしまった、山頂251m、5:35着。

 北側に下り小さいピークを二つ越え下った所で、左大岩毘沙門天、右雷電神社への道を分ける。ミズナラの生える広葉樹の道、イノシシのガサゴソと落ち葉を掻き分ける音しきり、でも姿は見えない。小さい起伏が連続する、三等三角点のあるP387.9を過ぎ、下って毘沙門天への道路へ出て、直にまた山間へ入り、しばらく急登して再奥の駐車場に出る。黒い雲がたれこめて、遠望は利かず、雨が降らなければ良いが、それだけを考える、全くの自己都合である、大岩山417m、6:50着、朝食をとる。お茶、梨、オニギリ・・・、美味しい、10分ほど休憩して、小さく下りちょっと登ると行道山441.7m、7:15着。大きなススキの穂は、満開のようで、触れると真っ黄色の花粉が煙のように飛び散った。しばらく来なかった間に、山頂には立派な東屋が出来、様相がまるっきり変わっていた。
  
 P387.9付近から、両崖山、天狗山方面            同じく、大岩山

  
 行道山山頂、ススキ                     行道山山頂の東屋

 下って浄因寺への道を右手に分けるが、直進して尾根は右に曲がる。その手前30mほどのところ、ついにイノシシが姿を見せた、70、80cmある親と40cmほどの子3匹、瞬間であったが気付くや下って逃げてしまった。子は、縞模様のある“ウリボウ”ではなく、単色で黒っぽかった。ここで、道は130mほど急坂を下り、行道峠へ出る。この峠道は、松田町の不入と月谷町の菅沢を結ぶ昔のルートとか。最近つけたのだろうか、小さな道標が地面スレスレに設置されていた。シノダケを分けて斜面を上がり、右に道が曲がって間もなく関東ふれあいの道につきあたる。名草巨石群7.2km、浄因寺1.3kmの道標あり。道は、ここから桧の人工林の中を、北方向に進み90mほど下って馬打峠に出る。

 道路を月谷町方向に30mほど進み再び山間に入って北東方向に進む。小さいピークを2つ越え、北方向に向きが変わり、石のゴロゴロした道になると三角点のあるP387.9mのピークに着く、8:30。眺望はないが、ベンチがあり、名草巨石群4.7km、浄因寺3.8kmの道標あり、小休止。
  
 行道峠付近、シノダケの道                 行道峠の道標、左不入、右浄因寺、直進馬打峠

  
 回り込んで関東ふれあいの道にでる           馬打峠を越え三角点のある3つ目のピーク、387.9m

 ここから、3つ目になろうか、藤坂峠とのほぼ中間地点で小さい石の祠がある明るいピークを通る。そしてさらに3つ越えて下ると松田町と名草を結ぶ道路にでる。丸太の階段を下ったところに、風格をおびた木製の地蔵尊(?)の置物がある、いい感じ。
  
 三角点と藤坂峠の中間にある祠               藤坂峠、足利方向を撮る

 ここから丸太の階段を登り、急坂がしばらく続き、平坦になるとベンチの置かれた空間に出る。小さな草原といった感じ、右下に名草上町勘定谷戸(カンジョウガイト)の集落、左手に仙人ケ岳が姿を現す。ママコナのピンクの花、ワレモコウが点々と咲いていた。再びうっそうとした樹林に入り、一段下がった所で登山道はT字となる。左松田町の湯ノ沢へ、右名草巨石群0.8kmの道標とベンチあり、小休止。
  
  藤坂峠から150mほど登ると、左に仙人ケ岳      右下に名草上町勘定谷戸(カンジョウガイト)

  
 ママコナ                            ワレモコウ

  
 左、松田町湯ノ沢方面分岐               右に行くと0.8kmで名草巨石群

 ここから、林道へでるまで(地図で示した破線部分)道なき道を歩く。まず、桧の急斜面を北方向に登りつめて稜線に出る、キツイがしばらくの辛抱だ。あとは稜線に沿って進めばよい、人工林、広葉樹林、伐採跡を進むと、左手に仙人ケ岳、赤雪山が現れる、そして先方に林道が見えてくる。イバラの緩い斜面を下り林道へでる、トゲが刺さって、ここは思いのほか大変だった。林道を歩いて、赤雪山の登山口である、長石林道の峠へ、10:15。ここで話し込んでいる2台の車あり、そこに加わって小休止、イロイロ聞かれて終わりなし、この間20分ほど経過しただろう。
  
 仙人ケ岳、赤雪山                      イバラの草原を抜けて林道へ

 赤雪山も今の時期、まして平日、人など入らないだろう、と思い歩いていると、一つ目のピークを越えたところで、人声が聞こえる。近づくと鉄塔の周辺の草刈をしている人たちだった。払われたススキを踏んで下り、登り返しては反射板の鉄塔のあるピークを過ぎ、松田ダムからの道を合わせ、ひと登りすると赤雪山山頂へ、11:35着。距離的には半分を超えたと思うが、時間的には半分と思えば気が楽だ。ススキに取り囲まれた山頂、東方向からは歩いて来た伐採跡がヤマグリ越しに異様な姿を覗かせていた、昼食をとって11:50腰をあげる。
  
 センニン(仙人)ソウ、有毒                 赤雪山山頂でヤマグリ

  
  赤雪山山頂の東屋                     赤雪山山頂から仙人ケ岳

 佐野市と足利市の境に沿って小さいピークのアップダウンが連続する。4,5つ進んだ所で、カウベルの音が聞こえる、音は次第に大きくなりついに追いついた。ハイカーではなく、山作業?だった、生け花に使うのだろう、ガマズミとアブラツツジを伐採して束ねてあった。明らかに、疑いたくなったが、自分の山から切り出しているのかも知れないし、それは問えない。これから真っ赤に色づき、ハイカーを楽しませてくれるアブラツツジを切ってしまうのは、残念である。その現場を通過してしばらくすると、夫婦と伐採され山積みされたアブラツツジを見た。みな、実をもった枝ぶりの良い木を選んで伐採しているようだ。こんなことが繰り返されたなら、このルートはただの道と化してしまうだろう。生け花をやる人の心、草木を愛する人の心、一緒であってほしい。
  
                     食べられそうでないキノコが沢山出てました

  
  このキノコはもう終わりですね               カサにイボイボのあるキノコ、これも不食用でしょう

 この尾根筋は広葉樹林で、今年は早いのかな、食べられそうもないキノコだが、沢山出ている。形、色、これも今時の山行には楽しみだ。群馬県境に近づくと小高い岩峰に祠が祀られている。裏にまわると、イワギボウシが淡い紫色の花をつけていた。草丈3,4cm、花茎5cmほど、自然界だけしか見られない花のつけかただ。いやな光景を見たあとだけに、この花がいっそう美しく見えた。
  
 群馬県境付近のピークにある祠              仙人ケ岳も近く

  
 アブラツツジの垂れ下がった実               イワギボウシの可憐な花

 この岩場から下って、桧の人工林に入る。急斜面を這い上がり県境伝いに、アップダウンを10回ほど繰り返し、岩切からのルートに合流する。緩やかに登りここから3分ほどで仙人ケ岳山頂に到着する、13:50。山頂に人影なし、緑に包まれた静かな空間に、山頂の表示板だけが到着を待っていたかのようであった。山頂付近には、唯一ヤマジノホトトギスが点々と咲き、秋到来を告げていた。
  
 ヤマジノホトトギス                      茂みの中の仙人ケ岳山頂

 角の丸くなった三角点に腰をおろして一休み、このあとのコースを確認する。予定通り歩くと、あと3時間半から4時間はかかるだろう。明るいうちに叶花不動尊まで下れればバンバンザイであるが、あまり時間は気にしないことにする。道は歩きなれているし、ヘッドランプもあるし、ただ水だけはあと200ccほど、ミカンが1個、食料は充分残っている。猪子峠まで、これまた数知れぬアップダウンが連続する。熊ノ分岐を過ぎ、覚悟は決まった、猪子峠までは、もう進むしかない。山火事の跡付近で薄日が時々差してきた、草原が映える、ススキを背景にワレモコウの花、もう秋ですね。
  
 ワレモコウ                           ススキとワレモコウ、が似合う

 山火事跡を通り、登りにかかる、点々とホツツジの花、これは遅いのか早いのか、丁度いいのでしょう。鎖場を通り、岩場の上で一休み。本日の最終尾根、深高山、石尊山を正面に見る、もうすぐだ。岩場の裏に回って、下を覗き込む、可憐なイワギボウシの花がびっしり咲いているではないか。3,4m下の垂直の壁、写真は撮れず、首をのばして覗き込み目に焼付けた。
  
 ホツツジ                            深高山、石尊山の峰も近く

  
  松田湖を介して赤雪山                  仙人ケ岳山頂部が見える

 岩場の点在する尾根筋を過ぎて、大きく南に向きが変わる。下って、広葉樹、下って人工林、薄暗い猪子峠着、ちょっと岩場でゆっくりしすぎたかな、そのまま通過する。緩やかな登りに入ると、林内に弱い西日が差し込んできた。間もなく、勾配は増し、深高山ラスト、150mほど一気に上がる。この坂のきついこと、トラロープが頼りになりました、17:10深高山山頂着、小休止。残りのミカンを食べ、水を飲み干す。太陽は雲の中に隠れたようだが、東の方向には朝歩いた行道山、大岩山、織姫への山並が、こちらに向って寝転んでいるように見えた。
  
 猪子峠からの道、弱い夕日がさしこんだ         深高山山頂

  
  深高山山頂から行道山、大岩山、織姫への山並   日が落ちた石尊山山頂

 ここまで来ればもう先は近い、小さく下って登り返す、3つほど繰り返して、石尊山山頂へ17:40着、もう日が落ちたのか足元が若干暗くなってきた。南へ緩やかに下り、採石場を真下に見る。遠くの外灯が灯り、競艇場の照明も入っていた。石尊山の岩場を150mほど一気に下る、慎重に山靴を運ぶ、足元もダンダン暗くなる。休憩ポイントを過ぎ、人工林に入る、道は意外に見えるものだ、歩いている方向は全然わからない。急坂を下り、女人禁制の碑を見て、やれやれ、下り終えた感じがした。緩やかな下りとなり、間もなく水場に到着する。500ccぐらい一気に飲んでしまったようだ、水がうまい。もう、足元は勘所、18:20灯篭のある叶花不動尊を出て長かった山行が終わった。
  
 眼下に採石場                        露岩の下山路

  
 杉森の中に女人禁制の碑                 終着、叶花不動尊入口

 総所要時間は、13時間30分、予定の12時間を大きくオーバーした。水平距離にしたら25km位でしょう。でも地形図で累積標高差を計算したら、なんと、2310mとなった。少なく見積もっても2200mは下らないでしょう。沢山書いた小さなアップダウン、これも足してみれば大きいものである。私の経験した山歩きの中で、槍見温泉から笠ガ岳日帰り、丁度標高差2000mできつかった覚えがある、今日はこれ以上かも。オススメできるものではありませんが、自己体力の確認のためには良いかもね。水は沢山持っていってね、くれぐれも。


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