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乾徳山・黒金山(奥秩父の山)
  
山行日
    2005年5月27日   曇ったり薄日がさしたり変な天気     単独

コース 地図はこちら
    乾徳(ケントク)山登山口バス停(山梨市三富徳和)→乾徳山登山口→銀晶水→錦晶水→国師ケ原→扇平→乾徳山
    →巻き道分岐→笠盛山→黒金山→牛首→林道終点→道満尾根入口→道満山→徳和峠→乾徳山登山口バス停

 花見山行と称して、アカヤシオツツジからアズマシャクナゲに変わりつつあるのを見たお方から、乾徳山のシャクナゲ情報を頂いた。早速、コースを確認したところ、Reメールなし、メールを読みかえすと、どうも本峰でなく、黒金山から下って、牛首から青笹方面のコースらしい、ということがわかった。しかし、一回りすることとして、計算してみると標高差がざっと1400〜1500m、道のりで15km前後、おまけに乾徳山の岩めぐり付。天気はまあまあとのこと、早発ちを決め、真夜中のR140を走る。山梨市の三富徳和集落のバス停脇の駐車場で明るくなるのを待ち、4:20出発する。

 天気は、曇り、間もなく晴れていい景色が見えるだろう、と林道を徳和川に沿って歩く、4:44登山口着。腹へった、1枚脱いで、ピンポン球大のドーナツを1袋ポケットに入れ、急斜面の食べ登りとなった。登山道は、杉森をジグザグしながらついている、5分ほど歩くと突然10mぐらい先を横切るテンの姿(はっきり見えず)、もしかするとキツネかも知れない。15分ほどで、林道を横切って再び人工林の斜面に入る、最近枝打ちしたようで、見た目は人工林にしては美しい、5:06銀晶水、水は飲料するほどない。

 ここで杉から赤松の森に変わった、5:17駒止と書かれた木片があるポイントを通過。樹床には、コアジサイ、その下に花をつけたフタリシズカ、チゴユリが目を引く。赤松の間に、カラマツが点々としてくると、やがて両サイドカラマツに変わり、樹床は一面背の低い笹に被われる。5:40錦晶水着。ドーナツも食べたあとで、丁度水が欲しかった、うまくタイミングが合ったものだ、3口ほど含む。ここから、勾配が緩やかになって、正面に乾徳山の山頂部が姿を現し、直に国師ケ原という草原のような場所に着く、5:49。ここで道満尾根からのコースが右手から、下山道になっている乾徳山山頂部の巻き道が左から合わさる。一面背の低いススキ(?)に被われ、まだ蕾の硬いレンゲツツジが点々と生えていた。
  
 未舗装の林道と分かれて登山道へ            錦晶水を過ぎると正面に乾徳山の山頂が現れる

  
 有刺鉄線、ワイヤーが野ざらしに、○×の夢の跡か   1500mを超える斜面ではトウゴクミツバツツジが満開

 国師ケ原から一段上がったような台地に月見石と書かれた大きな石があり、ここから見る富士山がとても美しいとされている、とか。残念ながら、全く遠望は利かない。ここまで来るとあと一息で山頂のようであるが、まだ1時間弱かかるらしい。6:18、扇平を過ぎると、コメツガとダケカンバの樹林帯に入り、一登りすると、連続するハシゴ、鎖場が待ち構える。最初の岩場で、雲海に浮ぶ大菩薩、雲取方面の山を遠望できた。次の岩場で、トウゴクミツバツツジの老木に感動した、住居移転の自由のない岩場の隙間で、芽生えて悪条件に耐えて高地で花開いた株、根元の太さからすると100年以上たっているだろう。しかも岩にへばりついて、びっしりくもの巣のように枝をつけ、風雪を避け、花を咲かせ、実を飛ばしているのだろう。力強いこの一株は、ここへ上がって来る人に勇気を与え続けるだろう。
  
  5mほどあるかな、巨岩、どうしてここに?       月見石から見た乾徳山の山頂部

  
 扇平から国師ケ原、富士山の方向?           髭剃岩と書かれたプレートがありましたが、何故かな?

  
 最初の岩場から国師ケ原方向              2000mの高い所にトウゴクミツバツツジが

  
 雲海に浮ぶ、大菩薩方面                  同、雲取方面?

  
 ここを降りて                   次の岩上で、大きな岩に貼り付いて咲くトウゴクミツバツツジの老木

 ハシゴで下がって、回り込んだところで、チチブイワザクラ(?)と出会う、背の丈は5cmほど、比較的大きな花を1個つけた、可憐な姿に魅了されザックを放して観入ること10分ほど。次の岩場で、金峰山の五丈岩が目に入った、写真を撮ろうとしたら、突然大きなニホンカモシカが隣の岩上に現れポーズ、デカイこと、80kgはあるだろうな、こんなのはじめてだ。最後の長い鎖を登って、7:10乾徳山山頂着。
  
  チチブイワザクラと思います?              金峰山の五丈岩遠望、やっと見えてました

              
    突然現れたニホンカモシカ(中央)             最後の長い鎖、中間地点から

  
 乾徳山山頂、三角点はありません       北側の笠盛山(手前)と黒金山、右遠方甲武信ヶ岳方面、左国師岳方面

 山頂の眺望は、雲多くイマイチ、富士山、南アルプスは見えず、比較的近い秩父連峰、国師岳、甲武信ヶ岳方面ぐらい。向う笠盛山と黒金山は今のところ見えている。山頂は、意外に狭く、大きな岩磐上に投げ積んだような格好をしている。そのスキマに高山植物がびっしり、今は開花の準備中だろう、7:25黒金山に向かう。

 ゴロゴロした岩場をハシゴと鎖で5分ほど下ると、迂回新道標識案内、というのが出てくる。つまり、山頂部を西に巻く分岐点である。ここからコメツガ、シラビソの樹林帯に入る。樹床は苔生し、ハクサンシャクナゲの幼木があちこちに見られる。大きい株も見かけるが、花のつきは良くないようだ。鮮明でない登山道を30分ほどで、8:05笠盛山着、小休止。

 笠盛山を過ぎて、しばらくコメツガの樹林帯の中を歩くと、ダケカンバとコメツガ、シラビソの幼木が競っている場所に出る。良く見ると、苔生した倒木が一面に横たわっている。多分、自然災害で倒れ、枯死した時があり、現在幼木が光の奪い合いを競っているってわけだ。黒金山直下で、乾徳山から見えた崩壊箇所の復旧工事(昨年)の張り紙あり、しかし直接は見ることなく、黒金山山頂着、8:52。
  
 この赤芽の木はクエスチョンです             迂回路(乾徳山山頂の巻き道)分岐

  
 笠盛山手前から乾徳山                   笠盛山山頂、2072m

  
 黒金山山頂直下の残雪、もうすぐ消えるでしょう     黒金山山頂部で雲竜形?に枝葉を伸ばしたコメツガ

  
 黒金山山頂、2231.6m三角点あり、北西の眺望あり      黒金山山頂から国師岳

 北西のガレ場の上から、ズッシリ構えた国師岳が一望できた。左手には金峰山の山頂部が、右手には甲武信ヶ岳方面の山並みが見えたが、雲に霞んでいた、9:05下りにつく。

 西沢渓谷方面へ、シラビソの樹林帯を緩やかに下り、東方向に登山道の向きが変わると、200mほど急激に下って牛首に出る、9:23。ここで青笹方面の道が分岐している。低いクマザサの斜面をトラバースしてP2086から南に延びる尾根に出る。その付近の斜面に目指すアズマシャクナゲの群落があった。山並を背景に写真を撮りたかったが、下の方では雷雲が上がり、近くの山頂部もガスに被われてしまった。花の美しさには変わりがないが、周辺、背景に相応しいものが欲しい。これは多分、美しい花を花として表現できない、自分自身のカメラワークの言い訳である。
  
 牛首、大勢のハイカーが行き来した時代の名残であろうか      ここから、右手に入る

  
  笹の斜面から、かすかに乾徳山            同じく、黒金山

  
黒金山を背景にアズマシャクナゲ              咲きたてですね、赤がきれい

  
  アップでどうかな、花形が良くないな           これは、どうかな、緑の中で弧を描かしたのですが・・・

  
                 花は綺麗なのですが・・・・・・、感じわかります?

  
  周辺の緑の中で、目立つピンクの花、緑が赤を引き立たせ、花が若葉を引き立たせる、何チューちゃって。

  
          このへんの写真が無難かな、沢山咲いていて、綺麗な感じ。

  
 牛首と林道の中間地点付近、ワイヤーロープに縛られて立ち枯れ?    新緑に映えるミツバツツジ

 花と遊んで、10:35林道へ、1時間ほど歩いて11:38道満尾根に入り、道満山を通過すると、急坂を一気に下り、徳和峠で右折すると山梨市三富徳和の集落が開ける。12:16道路に出て、家並みを見ながら乾徳山登山口バス停へ、12:24着。
  
 登山道の出口                        林道をしばらく歩く

  
 マムシグサを沢山見ました                 ズミの花、ピンク色が少々残っています

  
 道満山山頂、ここから一気に下る             徳和峠を右折すると山梨市三富徳和の集落が開ける

 これで、乾徳山、黒金山一周の山歩きは終わった、総所要時間は、8時間4分だった。アズマシャクナゲは綺麗だった、サクラソウも可愛らしくて美しかった、自然の造り出すアンバランスの美の感動を味わった。しかし、今日一番印象に残るのは、乾徳山山頂付近で見た一株のトウゴクミツバツツジの老木である。耐えることの美しさ、なんて言いたくないが、あの成育条件を考えると、やはりそう感じてしまうのは、センチメンタルな話だろうか。


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